あとは野となれ山となれ

たいせつなことは目には見えないんだよ・・・

2020-08-01から1ヶ月間の記事一覧

仲間の個展と「やっとかめ」のお茶の時間

豊橋スタンディング+(プラス)の”言い出しっぺ”はたくさんの顔を持つ。まず、今年の春までは高校の英語教師だった。そして5年前駅前でのサイレントスタンディングを始め様々な活動やイベントを引っ張ってきたが、その活動の中から画家としての活動も生まれ…

ついに時代が彼らに追いついた『間宮兄弟』江國香織著

間宮兄弟なら、自粛生活が何か月に及ぼうとも、きっとビクともしないだろう。プロ野球は無観客でも、テレビでしか観戦しないのだから痛くも痒くもない。万が一プロ野球が開幕しなかったとしても、彼らには読書があり、DVD(小説内ではまだビデオだが)があり…

時ならぬコーヒータイム

かつての私なら珍しくもないけれど、この数年カフェインに弱くなってからは、午後のお茶の時間でコーヒー(それもカフェインレス)は終わっていた。 でも、今、夕食の片付けを終えて、もちろんカフェインレスではあるけれど、コーヒーを入れてしみじみしてい…

身に付ける「社会貢献」

最近夜中に放送されている『S.W.A.T.』というアメリカのドラマを見ている。違法銃器かどうかは不明だが、毎週呆れるほど激しい銃撃戦シーンがあって、こんな国でよく警察官を志すものだと感心しながら見ているのだが、ハフィントンポストの記事によれば、世…

よりマシな選択

11月の市長選挙に向けて、先月市内5箇所で行ったミニ集会で集めた意見を踏まえての会議があり出かけた。 少し前に、この市長選に出馬を表明した候補者の、主だった施策が地元紙に掲載されたところで、このまま他の候補者が出なければ自動的に私たちの会はこ…

93歳のホームズと少年『Mr.ホームズ 名探偵最後の事件』

夜中の映画でまた掘り出し物。76歳のイアン・マッケランが、60代と93歳のシャーロック・ホームズを演じ分けている。 30年前に探偵業を退き、今は海辺の田舎町で静かに養蜂に楽しみを見出して暮らすホームズ。身の回りの世話はメイドのマンロー夫人がしている…

今日は処暑。ちょっぴりそれらしく・・・

残暑というにはあまりに厳しい暑さが続いていたけれど、今日は暦の上では処暑。だからという訳でもないだろうが、昨日までとはほんの少し暑さが違う。昨日は夕方どこかで降っている雨が飛ばされてきたのかなという程度のパラつきはあったもののそれだけ。そ…

せめて視覚に涼しさを・・・

毎日まいにち「災害級の暑さ」「日中はなるべく外出を控えて」というアナウンスを耳にする。それでも、「来年になったとはいえ、この暑さの中でオリンピックをするのは改めて危険なこと・・・」というような言及は一切ないことに不自然さを感じる。 言われなく…

成長と命について考えさせられる『キップをなくして』池澤夏樹著

いつもなら、ちょうど子供たちが夏休みの宿題にラストスパートをかける頃だろうか。読書好きな高学年の子なら、読書感想文に恰好の本かも知れない。コロナで余り出歩けない今、旅行好きなら、この読書で北海道を旅した気分になるかもしれないし、鉄道好きな…

稼ぐに追いつく貧乏なし

ちょうど9年前のブログ。9年前はもちろんまだ仕事をしていたし、母も健在だったんだ・・・と改めて思う。 2011.8.18 昨日やっと先週の母のマッサージ料を振り込んでヤレヤレと思ったのだけれど、気がつけば今日は木曜日で、またマッサージの方が母のところに…

60年の時を隔てて考える『彼女に関する十二章』中島京子著

主人公は50代初めの主婦宇藤聖子。夫は小さな編集プロダクションを経営し、ペンネームで雑文業もしている。哲学を学ぶ一人息子の勉は、この4月から家を離れ、関西の大学院に進み、久々の夫婦二人暮らしの日々だ。 聖子は、夫に新たに来た仕事の関係から、60…

しびれるガテン系の現場

昨日に続いてNHKスペシャル。今度は『東京リボーン第4集 巨大インフラ百年残す闘い』だ。 私はわりとガテン系の仕事が好きだ。もしも男に生まれ変わったら(現代では女であってもできないことはないのだろうが、私の美学ではやっぱり男)、高い足場に上る鳶…

命の軽い国

昨日放送された、NHKスペシャル『忘れられた戦後補償』を見た。ブログには戦争で家や家族を奪われ、身一つで放り出された戦災孤児のことを書いたばかりだし、先日読み終えた浅田次郎さんの戦争にまつわる短編集『帰郷』には、物乞いをする傷痍軍人の話もあっ…

75年目の終戦記念日

75回目の終戦、いや、敗戦記念日だ。いくら長寿の時代とはいえ、実際の戦争を知る人はどんどん少なくなっている。それも巻き込まれた子供としての体験であって、大人として体験した方や、戦闘そのものに参加した方となればみな90代以上だ。 広島や長崎の語り…

疑うことを知らなかったのか、ただ愚かだったのか

午前中、用事があって郵便局へ出かけた。途中、パトカーとも救急車とも違うが、なにか緊張感を呼び起こすサイレンの音が聞こえて、先日のスマホの地震速報を思い出しびくっとした。 熱中症への注意を喚起するため、救急車や消防車を使って巡回しているらしい…

渋滞の霊園

昨日も豊橋市では3人の新型コロナウイルス感染者が発表され、そのうちの一人は「公共交通機関(電車・バス・タクシー)利用」とあった。もちろん、ちょうど同じタクシーや電車やバスの車両に当たる確率など非常に低いものだとは思うが、ちょっとひるんでし…

暑くても食欲は落ちない

毎日猛烈な暑さが続いている。予定通りオリンピックが行われていたら、どんなことが起きていただろうと思わずにいられない。 それにしても、この暑さなのに、食欲は落ちないのだ。コロナにしろ熱中症にしろ、やはり体力は基本中の基本なので、食べられないよ…

果物のカロリー

先日いただきものの梨のカロリーについて書いた時、SPYBOYさん(id:SPYBOY)から「梨は好きだけれど、カロリーなんて考えたこともなかった」という趣旨のコメントをいただいた。果物というとなんとなく美容と結びついていて、太るというイメージとは対極にある…

声高においでん(おいでください)とは言えないけれど・・・

以前ガス会社のモニターに当たって見学に行った関係か、地元のホテル(ガス会社の系列)から時々メールが届く。今回はこんな内容で届いた。 Go To キャンペーンのご案内 2020年7月22日(水)より開始されました「Go To トラベルキャンペーン」について、ホテ…

興味をそそられる看板

ウオーキングをしていると、時々「この先車両は通り抜けできません」という看板を見る。これを見ると、こちらは徒歩なので「ワーイ」という気分になる。これは行かなければ! 無理して通ろうとした車が少なくない?らしく、看板はボコボコになっている。以前…

30分の何気ないドラマ『銀座黒猫物語』

昨日は立秋だったのだけれど、立春のあとに一番寒い時期が来るように、立秋のあとからが残暑とはいえ実は一番暑い。 昨夜テレビ画面に、「災害級の暑さです」とか言っている小泉環境大臣が映っていた。順調にいけば、今頃オリンピックガ開催され、その「災害…

新型コロナと熱中症と

とうとうここ豊橋でも、昨日新型コロナウイルスによる死者が発表された。70代の女性で、特に基礎疾患などもなかったようだ。感染経路はまだ分かっていない。 その前日にも、私の住む地域の人も多く利用している大型スーパーの20代の従業員に感染者が出て、ひ…

こういうミステリーもあったか!『千年の黙(しじま)』森谷明子著

第13回鮎川哲也賞受賞作。源氏物語の作者藤式部(『源氏物語』が世の中に流布するにつれ紫式部と呼ばれるようになった。本作中では「前式部丞の息女」とか「藤式部」と呼ばれている)を主人公に、彼女に仕える女童「あてき(成人すると小少将)」を狂言回し…

ここはぜひとも「やる」で・・・

市から届いた連絡文書の中に、「エサをあげないで! ハトとのトラブルがおきています」というタイトルのプリントがあった。 文面の中にも「ハトはエサがたくさんあると増えます。エサの大部分は公園などで人があげています」とある。ご丁寧にも裏面にまで「…

窓の灯りと今日のランチ

灯ともし頃になると、寝室に行って窓のブラインドを閉める。そして閉めながら、向かいの棟の、ちょっと気がかりな一人暮らしの高齢者の方の、部屋の灯りを確認するのが日課になっている。あちらも、こちらも点いている。大丈夫・・・。 そんなふうに向かいの建…

理想の生活『ビトウィン』川上健一著

著者の川上健一さんは青森県十和田市の県立十和田工業高校を卒業、高校時代は野球部で投手として活躍し、プロ野球選手を目指していた。二十歳前後まで漫画以外の本は読んだこともなく、自分は机に向かう仕事には向かないと思っていたと言う。 そんな川上さん…

私の80年代と『春を恨んだりはしない』再び

いつも広く深い知識と教養で楽しませくださるセネシオさん(id:cenecio)のブログ。前回と今回と2回続きで、1980年代の激動のポーランドについてだった。 cenecio.hatenablog.com cenecio.hatenablog.com こんなにポーランドが世界を揺るがせていたというのに…