本・動画感想
先日ちょっと画像だけご紹介した『家が好きな人』。いつも利用する生涯学習センターにリクエストしたものの、図書館のサイトでは数十人待ちになっていたので相当待たなければならないだろうなと思っていた。やはり8か月ほど待たされたので、もう世間のブー…
アマゾンプライムで『À Table!〜歴史のレシピを作ってたべる〜』というドラマを見つけ、見始めた。2023年の作品らしいが、ちょうど「ウエディングケーキ」のエントリーにいただいたレビさん(id:rinngonotane)のコメントにこのドラマのことが出てきてビックリ…
拙エントリー「いちかのミニトマト」にいただいたneruzohさんのコメントへのお返事でも書いたのだけれど、このたびミニトマトに続いて「ウエディングケーキ」問題が出て来てしまった(「いちか」は作品では「いち日」)。ドラマ『ながたんと青とーいちかの料…
『ながたんと青とーいちかの料理帖ー』を、アマゾンプライムで楽しく見ている。時代背景は終戦から少し経った1951年、ちょうど私が産声を上げた年だ。この時代の京都の老舗料亭とくれば、背景画面を見ているだけでも楽しい。そこにさらに美味しそうな料理が…
半世紀近く拘束されたのちに、やっと冤罪が晴れた袴田さんのニュースも記憶に新しいが、今野敏さんの『化合』を読んでいる最中に、ネットフリックスで横浜流星さんの『正体』が見られるようになったので視聴した。 『化合』も、検事が余命いくばくもない恩師…
この間触れたばかりの、まず間違いがないという図書館がテーマの作品。しかも著者は中島京子さんとくれば、面白くないわけがない。 主人公は喜和子さんという何とも不思議な女性。そして帝国図書館(現在の国際子ども図書館)。建物だけれど、立派な主役。そ…
横尾成吾は作家である。子供のころは長く文字を読み、大人になってからは長く文字を書いた。というか彼には文字しかなく、書いては文学賞に応募を繰り返すうち、なんとか小さな出版社の新人賞を受賞して作家としてデビューした。 少しくらいの距離なら交通機…
sumita-mさん(id:sumita-m)が言及してくださったお陰で、『ことり』の読書がより深さを増した。 sumita-m.hatenadiary.com とりわけ八幡謙介さんの深い感想には大いに刺激をいただいた。こういうことが読書会の楽しさだなと痛感する。今は一堂に会さず、場所…
両親亡き後、ひっそりと暮らす7歳違いの兄と弟。少しゆっくりではあるものの、普通に育っていると思った兄が、11歳のころ無口な数か月を過ごしたのち、不意に意味不明の言葉をしゃべりだした。 両親はあらゆる努力をしたが兄の症状は改善するどころかますま…
録画しておいた年末のスペシャルドラマ『グランメゾン東京』を見始めたが、なんだかのらない。以前日曜劇場枠で放送された連続ドラマ(2019年)は見たのだけれど、これも加齢とともに興味の範囲が狭まっている影響か。 料理に関わる人々の思惑や欲望の絡み合…
ネットフリックスで是枝監督の『阿修羅のごとく』を面白く見ている。『阿修羅・・・』といえばあの音楽も印象的なNHKのドラマがまず思い浮かぶと思うけれど、映画にもなり舞台化もされた向田邦子さんの人気の作品だ。 今回は母親が松坂慶子、長女が宮沢りえ、次…
2025年の読書一冊目。安定の東野圭吾さん、しかも柴田錬三郎賞受賞作とあってさらに期待は高まる。 Amazonの紹介サイトより: 花を愛でながら余生を送っていた老人・秋山周治が殺された。遺体の第一発見者である孫娘・梨乃は、祖父の庭から消えた黄色い花の…
本当に、どこかの町の一角にありそうな小さなお豆腐屋さんの平凡な毎日のお話。でも、現実には、今の世の中には、もうこんな優しい世界はなかなか見つけられないのかもしれない。 京成本線の堀切菖蒲園。その駅から歩いて5分ほどのところにある日比野豆腐店…
***** 名作『夕べの雲』から三十五年。時は流れ、丘陵の家は、夫婦二人だけになった。静かで何の変哲もない日常の風景。そこに、小さな楽しみと穏やかな時が繰り返される。暮らしは、陽だまりのような「小さな物語」だ。庄野文学の終点に向かう確かな眼…
この物語のどのあたりまでが事実で、どこからがフィクションなのか。巨大国家の機密維持のためなら、民間人を事故に見せかけて抹殺する・・・くらいのことは、いかにもありそうで怖ろしい。 先日読み終えたオオカミと人間の物語に心がふるえ、やっぱり笹本稜平…
写真家風間健介の父は、日本では五指に入る山岳写真家である。健介は父と異なるコマーシャルフォトの分野に進み、大きな賞をいくつも受賞して時代の寵児となるが、しかしいつのまにか流れの本流からは外れてしまう。 そんな時、父恭造が脳出血で突然亡くなり…
直木賞と山本周五郎賞を、ダブル受賞したというのが非常に納得のいく素晴らしい作品だった。 睦月晦日の辺りが暗くなった頃、木挽町の芝居小屋の裏手で一件の仇討があった。雪の降る中、赤い振袖を被き傘を差した一人の若衆。被いた振袖を投げつけると白装束…
普通の短編集だと思って読んでいたら、担任の教師が同じであることに気付き、途中から既出の登場人物も現れることが分かった。同じ高校の、一つのクラスの、青春群像だった。そう気が付いて、初めに戻って各登場人物に注意しながら読み直した。 いわゆるスク…
この間ひさしぶりに宮部みゆきさんの『三島屋変調百物語』を読み、なんだか懐かしくて無性に宮部さんの作品を読みたくなった。たぶん一番初めに読んだのは、誰も殺されないミステリーの『我らが隣人の犯罪』だったと思い、リクエストした。 いくら人気の宮部…
一時期非常に宮部さんの作品を読んでいたが、なぜかこのところ遠のいていた。三島屋の百物語も久々だが、宮部さんの作品自体何年ぶりかである。 500ページを超える分厚い本の、そのまた半分以上を表題作の『黒武御神火御殿(くろたけごじんかごてん)』が占…
少し前になってしまったが、ネットフリックスで『俺物語!!』を観た。主役のごっつい高校生剛田猛男を演じているのは鈴木亮平さん、撮影時32歳だ。作中で女子高校生たちに「ゴリラのよう」だの「親戚のおじさんかと思った」だのと言われる役ではあるが、違和…
7月にロッシェル・カップさんの講演会を主催した女性たちのグループが、ドキュメンタリー映画『〇月〇日、区長になる女。』の自主上映会を開催してくれた。今日の午前と午後の2回上映。午後の回のあとには岸本氏を担ぎ出した内田聖子さんの講演会も企画さ…
少し前にNHKドラマ『昔はおれと同い年だった田中さんとの友情』を観た感想を書き、そのエントリにつるひめさんからコメントをいただいたことで、この作品の原作者椰月美智子さんの『こんぱるいろ、彼方』という作品を知った。どんな物語かは、いつもとても素…
先日marcoさんが『0.5の男』を紹介していらした。その時ちょうど私は家族に冷たくあしらわれる雅治くんが可哀そうになってしまって視聴を休んでいたのだけれど、marcoさんの紹介文に励まされ、再度観始めた。あらすじはぜひこちらで。 garadanikki.hatenablo…
成風堂書店のアルバイト大学生多絵ちゃんが活躍するシリーズは、これで4作品目だろうか。本作は同じ著者のもう一つのシリーズの人物も登場しているらしい。 そのせいでもないだろうが、登場人物が多く、しかも書店大賞の授賞式当日の1日のできごとを朝の7…
ネットフリックスで『地面師たち』を見ている。少々暴力的な場面もあり怖いのだが、圧倒的な面白さに引っ張られてしまう。 先日見た5話に、豊川悦司演じる地面師のリーダーハリソン山中と、綾野剛演じるメンバーで交渉役の辻本拓海の二人が、高級なウィスキ…
『愛しの座敷わらし』の荻原浩さんの最新刊。5歳の山崎真人(マヒト)はASD(自閉症スペクトラム障害)だ。父親の山崎春太郎が亡くなってから、母の岬と2人で暮らしてきた。 hikikomoriobaba.hatenadiary.com テレビのドキュメンタリー番組で目にした大き…
以前、私の好きなガテン系の職場を舞台に描いた物語を読んで、好感を持っていた著者の作品だ。明るくて、元気が出る作品だった。ネットの情報によれば、「田辺聖子・佐藤愛子の両巨頭以後、今もっとも軽妙なユーモア小説の書き手として注目」(朝日新聞出版…
ネットフリックスで、11年前の日曜劇場で放送されたドラマ『空飛ぶ広報室』を観ている。このところ自衛隊はさまざまな問題続きで、このドラマを今観ると、どうしてもそのイメージに邪魔されてしまうが、それでもやはりドラマとして大変面白い。 原作はもちろ…
「このたび、2LDKの中古マンション購入。近くなったから遊びにおいで」と時子叔母さんからハガキが届いた。「私」はケチでしゃれっ気もない時子叔母さんが苦手で、どうせ社交辞令だろうし遊びに行く気などなかった、ハガキのお城のイラストに添えられた「こ…