あとは野となれ山となれ

たいせつなことは目には見えないんだよ・・・

開いた口がふさがらぬ

年度替わりということで、自治会(町内会)の昨年度の組長さんが、新年度の組長である私のところに、引き継ぎのものを持っていらした。

 

その方(84歳の女性)が、週に3回ほど通っているカーブスがついに休みになってしまったと肩を落としてみえた。体のどこも悪くなく、頭もしっかりした方である。家にばかりいては体力が落ちてしまうし、今の状況がいつになったら改善されるかもわからず、気がめいってしまいますねと、玄関先でしばらく話し込んでいかれた。

 

20年ほど前までは、70歳を過ぎると自治会の組長は免除だった。住人がすっかり高齢化してしまい、そんなことをしていると自治会が成り立たなくなってしまうため、大分前から年齢による免除特例がなくなった。この方の場合、次に回るときは90歳を超えてしまうため、さすがに今回が最後ではあろうけれど。

 

その方との話の中でも、国からガーゼマスクが2枚配られるという件が出て、二人で笑ってしまった。配達する郵便屋さんが気の毒なくらいだ。どうせ手間ひまとお金をかけるなら、もっと優先してすることがあるだろうに・・・。ガーゼマスクを配ると、お偉い方たちにはどんな旨味があるのだろうと、勘繰りたくすらなってしまう。

 

今朝、shohojiさんがコメントへの返事の中で紹介してくださっていた、デンマークの現況を知らせる記事を読んで、知らず涙が頬をつたってしまった。感動なのか、かの国と自分の国のあまりの違いに悲しく悔しいのか、とにかく、信頼できる政府を持つということの、なんという素晴らしいことか!

 

www.speakupoverseas.net

 

shohojiさんがたびたび知らせてくださるベルギーの様子も、政府のやり方も素晴らしいが、市民の人たちにもいつも感心させられる。

shohoji.hatenablog.com

 

コメントの中でshohojiさんもマスク2枚配布のニュースはエイプリルフールのジョークかと思ったと書いていらして、思うことは同じだと思った。そうでもなければ、とうてい恥ずかしくて口にできることではない。開いた口がふさがらないとはこのことだ。どこかひとつくらい「これは決して4月1日のジョークではありません」くらいの皮肉を利かせるテレビ局が欲しかったくらいだ。

 

この国にも、デンマークやベルギーのような政府を持てる日が来るのだろうか。中国のことを別にしても、2月の末から大変な状態になっているのに、いまだに各国の素晴らしい政策がマスメディアで放送されることはなく、政府がそれらを学び検討する様子もない。なにせ首相の緊急会見から一か月以上たって、やっとありがたくもガーゼマスク2枚(それも一世帯当たり)が届くかな?という国だ。

 

急遽帰国した人は空港の検疫の混雑に驚き、休校にした子供たちはきちんとした学習の手立ても与えず放置し、各家庭の格差の中にさらしたままだ。休校が解かれれば、今度は一気に過密の教室で学習することになろう。少子化で教室は余っていても、おそらくお金のかかる教師の手配を政府はしないだろうから。

 

暗いトンネルの出口が見えないというのはつらい。国もあてにならない。せめて近隣、友人などで助け合ってこの危機を乗り切り、なんとか次の選挙で、さらに次のつぎの選挙で、さらに・・・と時間はかかるだろうけれど、私たちも信頼できる政府を持ちたいものだと思う。

 

 

まずは、

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