あとは野となれ山となれ

たいせつなことは目には見えないんだよ・・・

知らないということ

胸を揺さぶられることの多いのんちさん(id:nonchi1010)のブログだけれど、昨日のエントリーはとりわけ熱がこもっていて感動的だった。

 

nonchi1010.hatenablog.com

 

5月18日は、のんちさんのお母様の誕生日であると同時に、韓国で「光州民衆抗争」が始まった日なのだそうである。中学1年生だったのんちさんは、新聞でこの事件を知って大変なショックをお受けになったようだが、私にはそのような記憶がないことがショックだった。

 

1980年というから、不本意な配置転換にあって行き詰った夫が、勝手に会社をやめてUターンして2年目のころだ。英語も聞き取れない私だが、その英語以上に聞き取れなかった津軽弁の世界に放り込まれ、タイムスリップしたのかとさえ思われる厳しい家風の中で、アップアップしていたころだ。息子二人はまだ幼く、自分の生活だけで精いっぱいだったのだろう。

 

韓国では人々が大変な思いをして民主主義を手に入れたと、知識としては知っていても、同時代に生きていながらまるでリアルタイムの事実を知らなかった。

 

今朝NHKで世論調査の結果を報じていて、安倍政権の支持率が2ポイント減って33パーセントになったと言っていた。これだけひどいコロナ対策と自分勝手な法改正で話題になりながらたった2ポイントの減であり、支持するという人がまだ3割以上もいることに驚いた。

 

でも、そのあとでのんちさんのブログを読み、ちょっと納得がいくような気がした。1980年ころの私のように、自分の生活で手いっぱいで、どんな大きなニュースも、直接自分に影響しない限り入らないのかも知れない。もちろんその3割のなかには、すべて十分わかった上でなお支持する強固な支持者層もいることだろうが。

 

人はどうしても自分の延長線上で物事を考えてしまうから、こんなことも分からないなんて信じられないとか、こんなことをするとは呆れたものだとか思いがちだ。過去の自分を客観的に知れば、えっ、こんなだったの?とビックリするようなこともあり、またもし未来の自分を覗き見ることができれば、ああ、そんなことしちゃうの!とハラハラすることもあるのではないだろうか。

 

 

今回検察庁法の改正案は先送りされることになったが、あくまでも先送りであり、気を抜くことはできない。豊橋駅前のスタンディングも、その意味も込めて、当初の予定通り最終日の今日、スタンディングを行うということにした。

 

今後に向けて、どうしたら多くの人に安倍政権のひどさが分かってもらえるだろうと知恵を絞ることにもなっている。こちら側の立場にいると、ついつい「この政権のこのひどさがなんで分からないの?」という気持になりがちだ。けれども、思いがけなく今日1980年の自分の無知と向き合って、気付きを得ることができたように思う。

 

 

それにしても、やはり忙しすぎるのは良くない。ワークライフバランス「ライフ」には、自分や家族はもちろん、世の中の弱い立場、不利な立場にいる人のことまで考える余裕を含んでほしいと願う。

 

 

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今日も野菜消費のためにテントキッチンは諦めて、家でイワシの味噌煮定食風に。

いっぱい買ったキュウリは辛子醤油(実際はめんつゆ利用)漬けと酢漬け。ブロッコリー胡麻和え。ベジファーストならぬ大豆ファースト(食前に大豆30粒ほど食べると、血糖値が上がりにくいとか)用の水煮大豆と梅干。じゃが芋と揚げの味噌汁。ご飯は二十穀米。(イワシは缶詰です)

 

 

【追記】

今回の検察庁法改正案に対する緊急スタンディングは、今日が最終日。とりあえず当初の目標である強行採決は阻止できたけれど、今後のこともあって気は抜けないと、予定通り本日も行いました。ちょっとやれやれで参加者は減るかなと思いましたが、今日も25人ほど集まりました。みんなまだまだ危機感が続いているようです。

 

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