豊橋とゆかりのある話であるゆえか、珍しくまだ脱落しないで朝ドラを見ている。今朝はヒロイン音が、学校内で歌手の双浦環と再会する場面があった。そこで音は環に「私は子供の頃、教会であなたにお会いしています」と言う。柴咲コウさん演じる環が「ああ、豊橋の・・・」と応える。(どちらもセリフは正確ではない)
そこで私は、豊橋で教会と言えばハリストス正教会が思い浮かぶけれど、映像で見る建物はそれとは違う。撮影の都合の良い別の場所なのだろうと思った(実際、ロケは犬山市の明治村の教会で行われたようだ)。
自粛生活の思ってもみなかった憂鬱さと、毎日新たに生まれる政治の危機的状況にあたふたしてすっかり忘れていたが、今朝このことでネット検索をして知った。『エール』効果で観光客をあてこんでいた思惑が外出自粛で大はずれし、エンタメ好きな市長始め関係者はがっくりしているようだ。それでも、夏休みの集客に期待を寄せているというが、はたしてお盆休みの頃世の中はどうなっているだろう。
私が弘前で暮らしている頃、ちょうど大河ドラマ『いのち』の舞台になり、弘前もドラマにちなんだ新しい菓子を創り出したり大騒ぎだった。私自身は自分の生活が大変で、ドラマを見ている暇も世間の喧騒に注意する余裕もなかったが、町のあちこちに「ドラマ撮影場所」などの表示が目に付いた。
影響力の大きい大河ドラマや朝ドラのご当地となったところは、どこも似たようなものだろうが、よりによって、こんなコロナ禍の緊急事態宣言のさなかに当たってしまうとは、豊橋はついていない。ついていないといえば、豊橋以上に、主人公のふるさとである福島は、震災復興の期待もかかっていたことだろうと思うけれども、テレビ人気はしょせん一過性のものなので、『エール』は抜きにしても、福島にはなんとか息の長い応援が寄せられるようにと願う。
オープニングのロケ地、豊橋表浜海岸。