あとは野となれ山となれ

たいせつなことは目には見えないんだよ・・・

ツバメにかわされひつまぶし

梅雨の晴れ間に墓参り。

 

今日の運転手さんは、珍しく長めの茶髪の若い男性。三十代くらいか。こんなに若い運転手さんは初めてだ。「向山霊園までお願いします」と言うと、「えっ、どこにあるんですか」とのたもうた。市内で一番大きな霊園をご存じない。運転手になって日も浅いのだろう。「商業高校の近く、アピタの裏あたり・・・」と説明すると、「ああ、分かりました!」で、無事到着。

 

ところが、霊園について、「その入り口を入って、一番奥まで行ってください」はいつも通りだったのだが、なぜか突き当りまで行ってから、「ちょっと右に曲がって止めてください」と言ってしまった。頭の中では左をイメージしているにもかかわらず。

 

近頃手紙を書いているときなどにも、なぜか思っているのとまるで違う文字を書いてしまうことがある。これが老化というものだろうか。「右」とお願いしながら左側へ歩き出すのも恥ずかしく、日傘をゆっくりさして時を稼ぐ自分に、まだ恰好だけはつけたいんだ・・・とおかしい。

 

先月はランチを準備してきて隣りの公園のベンチで食べたが、緊急事態宣言は解除され飲食店もだいぶ普通営業になってきたことだし、今日はどこかで食べて帰ろうと思い、なかなかうまく営業中に当たれなかったツバメ食堂さんに寄ることにした。

 

ところが、もうだいぶ前から食事は夜営業のみになってしまい、昼はお菓子と飲み物だけだとのこと。そこで、「柳生橋だし、鰻にしようか・・・」と、ツバメ食堂さんから少し渥美線の柳生橋駅の方へ歩いたところにある、老舗の鰻の店寿月(すげつ)さんに行くことにした。

 

ここもソーシャルディスタンスのためにテーブルを空けていることもあって、満席でしばし待つ。席に案内されてからも、ちょうど二階で宴会でも入っているのか、店員の方たちが何度も階段を上ったり下りたり忙しそうだ。待つこと30分、やっと「まぶしの中」が運ばれてきた。空腹という最高のソースはもう準備万端!

 

 

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ひつまぶし中、税込み2500円。豊橋でひつまぶしを出す店はあまりない。始めはそのまま。次は薬味を載せて。それから出汁をかけて・・・と、お茶碗に軽く4回に分けて堪能した。

 

ソーシャルディスタンスで完全な満席ではないだろうが、大変繁盛しているようすだった。私が食事している間にも電話があり、「はい、しばらく営業休止していまして、そのあと営業時間短縮でやって、今は通常営業しています」と店員さんが応えていた。

 

やはりみんな自粛に飽きてうずうずしているのだろう。GoToキャンペーンなんぞしなくとも、出かける人はいっぱいいる。逆に、大変な人は、少しばかり援助したってそれどころではないだろう。結局余裕のある人を助けるくらいが関の山だ。まあ、政府の目的はそもそもそこにはないのだろうが。

 

さて、エネルギー補給も十分なところで、ウオーキングがてら、ゆっくり(早足では汗をかいてしまうため)家まで歩くことにする。

 

 

 

以前ツバメ食堂さんに行ったときのこと:

yonnbaba.hatenablog.com