あとは野となれ山となれ

たいせつなことは目には見えないんだよ・・・

時を逸した真珠の話

真珠は6月の誕生石だから、6月のうちに書こうと思っていて忘れてしまった。自分の誕生石はエメラルドで(その昔『エメラルドの伝説』なんてテンプターズショーケンが歌ってた)、若い頃は宝石の中ではやっぱりエメラルド!なんて思っていて、婚約指輪にもそれをリクエストしたのだけれど、今は真珠が好きだ。

 

珊瑚も鼈甲(べっこう)も好きだけれど、象牙も含め、今はこうしたものを身に付けるのは、毛皮と同じでちょっと趣味の悪いことに感じてしまう。既に手に入れてしまっているものは、感謝して使った方が有意義だとは思うのだけれど。

 

その点、真珠は御木本幸吉さんに感謝したい。彼が養殖という手法を考え出してくれたおかげで、現代でも罪悪感なく手に入れることができる。今ではダイヤモンドを始めおおかたの宝石は精巧なイミテーションができるけれど、養殖の真珠はイミテーションというのとも違う。

 

昔は真珠と言うと改まったときに使う印象で、なんとなくやぼったいような気がしていたが、いつの頃からかカジュアルにも使われるようになり、すっかりお洒落なアクセサリーの地位を確立した。先日再放送されていた『CHANGE』でも、首相秘書役の深津絵里さんがいつも小さな真珠のネックレスをしていて、知的で控えめで素敵だった。

 

大分昔に見たハリウッド映画で題名は忘れてしまったが、主人公の妻がTシャツにジーンズという無造作な普段着に、やはり深津さんのような小さなパールのネックレスをしていたのがとても印象に残っている。あんなふうにさりげなく真珠のネックレスを身に付けられるようになりたいと思うのだが、どうも難しい。

 

そして、真珠と言えばどうしてもフェルメールの「真珠の耳飾りの少女」。

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モナリザに劣らず、この目に魅了される人も多いのではないだろうか。

 

絵画に惹かれて、スカーレット・ヨハンソンの映画も観た。映画では姑や妻に頭が上がらないフェルメールがちょっと気の毒だった。

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あまり高価なものはないけれど、私の真珠コレクション。

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 真珠は酸に弱いので、夏はネックレスを使った後サッと水ですすいでいたのだけれど、今回エントリーを書くにあたって調べたら、水に触れさせるのもなるべく控えた方がいいのだそうだ(冷や汗)。まあ、でもすごい高級品でもないし、私がこのまま残りの人生で楽しめればいいので・・・。