あとは野となれ山となれ

たいせつなことは目には見えないんだよ・・・

よりマシな選択

11月の市長選挙に向けて、先月市内5箇所で行ったミニ集会で集めた意見を踏まえての会議があり出かけた。

 

少し前に、この市長選に出馬を表明した候補者の、主だった施策が地元紙に掲載されたところで、このまま他の候補者が出なければ自動的に私たちの会はこの候補を応援することになる。すでに世話役たちと候補者の会合でこちらの要望は伝えているが、私たちの会の独自候補でもないのだから、施策に一致しない部分も当然ある。

 

今日の会議では、何人かが発言するうちにだんだん遠慮のない意見が出てきて、もっとこういうことも入れてもらったらどうかとか、候補者が挙げているこの施策はどうなんだとかいう声も上がり始める。そのうち、「私は個人的には〇〇さん(今回出馬表明した候補者)は好きではないので、これこれの点はもっと担保をとって・・・」というような意見まで出た。これでは際限なく要望が細分化していきそうだ。

 

この会は、市民を無視している現職市長の三選を阻止するために始めたのであり、一騎打ちでない限りこちらに勝ち目はまずない。そして、一騎打ちでなくなった時に、その第三の候補が勝てるかと言えば、それもとても無理な話だ。であるならば、所期の目的を達するためには、小異を捨てて大同団結し、出馬を決意しこちらの意見も聞いてくれているこの候補者を応援するべきではないか。

 

それに、こちらの要望を飲ませ選挙で当選したら終わり、ではなく、それはむしろスタートで、それからも市政に目を光らせ、折りあるごとに市民の意見を伝えていくことが本当の活動なのだから、ここで100パーセントの一致を目指さなくてもいいんじゃないか・・・というような意見を述べたところ、多くの方が拍手を下さって、あらぬ方に流れそうになっていた空気を本筋に戻すことができ、なんとか午前中に会議は終わった。

 

来月、その候補者を招いて大規模集会をする予定だ。前回の市長選では、29.8パーセントという情けない最低投票率を記録した市民の無関心を、どこまで盛り上げることができるか。まずはこの集会に、高齢者だけでなく、少しでも現役世代に参加してもらうようにしたいものだ。その点では、この候補者が小学校の給食費の無償化を重点施策の一つに挙げていることは大きな強みだ。

 

こんなことを書いていながら、実は私は動員をかけるようなことは非常に苦手だ。駅頭やスーパー前での不特定多数相手なら良いが、友人や知人に面と向かってチラシを渡して頼むというのがなかなかできない。FacebookTwitterで呼びかけることならできるけれど、残念ながらどちらも拡散力がない。それでも自分のできることをできる範囲でするしかない。

 

一人ひとりが小さな一歩を踏み出しできる努力をして、よりマシな選択をする。関わることで関心を抱き、投票後も対象を見守る。ここから民主主義が育っていくのではないかと思う。今年、私は初めて市政の選挙に関わるという経験をしている。

 

 

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肉球新党」さんのサイトより