あとは野となれ山となれ

こどもや動物、みんなが安心して暮らせる世界でありますように・・・

素敵な人をお手本に・・・

昨日ベランダの簾を片付けたら、今日は久々に冷房を必要とする暑さがぶり返した。とかく人生はこういうものだ。

 

一昨年の入院時に、長男の連れ合いがプレゼントしてくれた本、西村玲子さんの『玲子さんののんびり老い支度』を先日またぱらぱらと見ていたら、イザベル・ユペールの『未来よ こんにちは』に触れている部分が目に付いた。主人公の生き方とともに、お洒落な玲子さんらしくユペールのファッションについてイラスト入りで語っていて、興味がわいた(この作品はSPYBOYさんの2017年の映画ベスト10にも入っていた)。

 

一時期、集まったスタンプで1本無料で映画を見られる特典を受けるくらい映画館に通ったときもあったのだけれど、足の痛みで映画館に行けなくなってから、なんだかまた足が遠のいてしまった。手術後しばらくは椅子に座っていると少し鈍痛がして、長時間同じ姿勢で座っていることが苦痛になったこともあって、以来、もっぱら好きな時間に好きな格好で見られる家での視聴が一番になってしまった。

 

それで、家でゆっくりファッションチェックもできるようにと、ユペールさんの『未来よ・・・』のDVDを購入した。

 

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ヤレヤレ子育ても終わった・・・という年代の女性が、しばしば出合うさまざまな試練や困難の物語。夫の浮気と離婚の申し出、母親の介護、うまくいかない仕事などなど。多くの女性にとって非常に共感するテーマだろう。私も時期こそ違え、ほぼ全てたどってきた道だ(離婚は私から申し出たが)。

 

優秀な教え子のファビアンの運転する車の中で、主人公ナタリーが言った「夫は離れ子供たちは独立し、母は他界し、完全な自由よ」という言葉が印象に残る。完全に自由で、そして孤独でもある。けれども彼女には哲学という学問があり、自分の頭で考える若者を育てる(!)という仕事がある。

 

ナタリーが、娘の子供つまりナタリーにとっての孫を抱っこしてあやすシーンで終わるこの映画は、思うようにならないことが次々起こるのが人生であるけれども、未来には希望があると、凛として顔をあげ強く生きていくヒロインを描き出す。

 

 

イザベル・ユペールは、小柄で日本人も親近感を持てる体型。せっかちそうなちょっと猫背気味の姿勢でせかせか歩き(これは役作りなのかも知れないが)、決して高嶺の花のような女優さんではない。けれどもなんともカッコイイのは、やっぱりヒロインの生き方と、女優イザベル・ユペールの人間としての力なのだろう。