あとは野となれ山となれ

たいせつなことは目には見えないんだよ・・・

懐かしいパンフレット

今日で11月も終わり。今週は見守り当番なので3時少し前に外に出たら、冷たい風が強く吹いていてかなり寒かった。このところの暖かさがおかしかったのであって、これがこの時期らしい寒さだろう。それでも子供たちは、全く寒そうな様子も見せず元気いっぱい。

 

今年はコロナで、演劇や演奏など同じ空間と時間を共有する芸能には災難の年となった。私自身はすでに一昨年の足の不調をきっかけに、映画館にも行かなければ、舞台にも足を運ばなくなってしまったので、特にこの状況に苦しむこともなく過ごしているが、以前は結構舞台が好きで、演者との距離が近い東京の小劇場にも行ってみようかと考えていたので、そんなころだったらこの状況は残念だったことだろう。

 

観劇が好きになったきっかけは、子供たちに生の舞台を見せたいと思って親子劇場の会員になったことだった。そうして息子たちと演劇を楽しんでいるうち、私のほうがその魅力にひかれ、子供たちは中学生になるとそれぞれ親子劇場を卒業してしまったが、私は一人で演劇鑑賞会に入り直し、演劇鑑賞を続けた。

 

演劇鑑賞会でたくさんの芝居を見たが、一番印象に残っているのは「見なかった」太地喜和子さんだ。

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このパンフレットで分かるように、当時評判だった太地喜和子さんの『唐人お吉ものがたり』の弘前での公演は、1992年の10月27日だった。楽しみに楽しみに待っていた。ところがその公演予定日の2週間前10月13日に突然彼女は自らの命を絶ってしまった(事故の間違いでした。すっかり記憶が書き換えられていましたが、marcoさんがコメントで教えてくださいました)。急遽代役がたてられて公演は行われたが、その舞台の印象は残っていない。

 

 

演劇鑑賞会以外で、思い出深い舞台。

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以前ちょっとブログに書いたことがある『レ・ミゼラブル』。大きな劇場(帝劇)で見た初めての芝居、歌に圧倒された。

 

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島田歌穂さんの『アニーよ銃をとれ』。弘前の劇場で、前から2列目当たりの真ん中という素晴らしい席で観賞できた。

 

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名古屋でキャッツ用にできた劇団四季の劇場で観賞。期待外れだったことが印象的。

 

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以前ブログで紹介した市原悦子さんの舞台。市原さんのプロの技は強烈な印象。

yonnbaba.hatenablog.com

 

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ブログ友の方との思い出が残る舞台。満島ひかりさん、坂口健太郎さん、田中圭さんと、人気者がそろって出演することもあってチケット入手が大変だった。

 

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たぶん、これが最後に見た舞台。どうしても内野聖陽さんが見たくて。

【追記】これも記憶違い。内野さんの舞台は『THE BIG FELLAH』で、この『海をゆく者』の前年に見ている。『海を・・・』は、小日向文世吉田鋼太郎浅野和之、大谷亮介、平田満の男優さん5人だけの劇だった。ああ、認知症か?

 

 

またいつか、生のお芝居を見ようと出かける気持ちが戻るといいなと思う。なんだか近頃いろいろなことに対して興味が弱くなっているのを感じる。好奇心の減退は老化現象だと思うので気をつけたい。