よく自然の脅威などと言い、そして分かったつもりでもいたけれど、しょせん観念で理解していたにすぎないと思い知った26年前。人間の力の誇示のようなコンクリートの巨大な塊の高速道路が、まるで粘土細工ででもあったかのようにぐにゃりと捻じれ、地に倒れている映像を見て驚愕した。
自分が生きている間に、これほどひどい自然災害の様子を目にすることはもうあるまいと思った。それなのに、それからたった16年後に、私たちはさらに強大な自然の力を思い知らされることとなった・・・。
そして、今また、全く違う形で自然の恐ろしさと向き合い、人間の卑小さを思い知らされている。「人類がウイルスに打ち勝った証として・・・」などという傲岸不遜な言葉を口にすべきではないのではないか。
WWFのサイトから
昨日間違って摘んでしまったビオラのひとくき。まだ小さなつぼみだった二輪目が、今日は立派に咲いている。この小さな生き物もまた、自然の力を教えてくれる。