あとは野となれ山となれ

たいせつなことは目には見えないんだよ・・・

当事者になって初めて知る真の大変さ

新型コロナ陽性となった知人の家の続報を。

 

忙しいコロナ対応の合間を縫って、知人がグループLINEにメッセージを入れてくれる。当事者になって分かったことをしんどさも織り交ぜながら。

 

昨日は奥様が隣の市のホテルに入るので、その準備のてんやわんや。ご本人は隔離の部屋から出られないので、知人が電話での奥様の指示で持ち物を準備するのだけれど、今まで奥様任せでほとんど家事をしてこなかった彼は、指示された物がどこにあるのかさっぱり分からず、とても手こずったそうだ。

 

納戸やらキッチンやらと探し回る間にも、お孫さんの学校や保健所から電話が入ったり、弁当(感染者には市から3食届くのだそうだ)を受けとったり。それでもなんとか奥様はホテルに落ち着かれて一段落。

 

娘さんのほうは、最初ホテル療養を断ってしまったので、その後私たちのLINEメッセージを転送して見せるなどしてホテルを承諾させたけれど、いったん断ったのですでにほかの人に回ってしまい、次のチャンスはいつになるか分からないそうだ。

 

トイレは2つあるそうなのでいいが、浴室の掃除は消毒の手間もあるためとても時間がかかって大変そうだ。知人曰く「主夫になって主婦の大変さが分かりました」。それでも、食事は下の娘さんが作って届けてくれているそうだし、大祖母ちゃんは入院なので、ふだん奥様がしている家事とはだいぶ違う。主婦以外の家族から感染者が出た場合、主婦の負担はどれほど大変なことかと思う。

 

今日は洗濯をしたそうだが、洗濯機を初めて(!)操作するので、使い方を電話で奥様に聞きながらしたのだそうだ。

 

忙しい中のこうした書き込みは、私たちには市の対応を知る貴重な情報になるし、彼にとっても、仲間の助言を得られたり何気ない反応の中にヒントを見つけたりできるし、何より、大変さを語りちょっとぼやいたりすることが、とても救いになると言う。

 

電話で「どんなに想像しても、当事者になってみないと本当の大変さは分からないと、今回しみじみ思い知った」と言った知人の言葉が胸に残る。

 

そう、何事につけ、本当の大変さなんて部外者にはとうてい分からないのだろう。でも、だからこそ、幸いにも当事者になっていない者は、必死に想像力を振り絞って苦労を分かつ努力をしなければいけないと思う。

 

とりわけ為政者には、その努力や責任が求められるのではないだろうか。「仮定の話はできない」「最終的には生活保護がある」とバッサリ切り捨てる冷たさは、最も遠いところにあるべきものだと思うけれど。

 

 

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あったかい飲み物で、ほっと一息入れる時間も持ってね!

黒ごま豆乳。 おいしい・・・。

 

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バンホーテンのココアが終わったので補充を買いに行って見つけ買ってみた。