特に慶事があるわけでもないが、もち米があり、小豆もあるので赤飯を炊いてみた。
ずいぶん久しぶりだ。青森の婚家にいたころは、毎月旧暦の十日(だったかな?)には、赤飯を炊いて敷地内に祀っている稲荷様の祠に上げていた。姑も亡くなり住む人のいなくなった家で、あの稲荷様はどうなっているのだろうか。
時は移り、人も移ろう。
ちなみに、このもち米も小豆も青森のもの。
世の中を眺めれば、喜びどころか憂鬱なことばかりだ。腹が立ったり呆れたりするばかりなのであえて挙げないが、あちらもこちらも、聡明さや論理的思考とは程遠いリーダーばかりで、そうした人たちに率いられる人々の多くがまた、そんなトップを支持し盲目的に従っている。
ほんの少し前の調査で、オリンピックを中止するべきだという意見は8割くらいあったと思うけれど、聖火リレーには驚くほどの人が集まっているらしい。8割の方の人が転んだというより、2割の方の人の動きが可視化されているだけなのかもしれないけれど・・・。
高齢者対象のワクチン接種が始まった一方で、まだ医療従事者の接種もいくらも進んでおらず、自らの感染防止に細心の注意を払いながら、高齢者の接種に当たっている医師の複雑な心境をニュースが伝えていた。
昨年1月のクルーズ船での感染発覚以来、コロナに関してどうしてこうも対策がちぐはぐだったり進捗が遅いのか。たまたまCOVID-19は死亡率が低いからいいものの、もっと恐ろしい感染症が入ってきたら、政府が状況もつかめずにいるうちに、国民の大半が命を落とすことになりそうだ。