あとは野となれ山となれ

たいせつなことは目には見えないんだよ・・・

商品券やチケットを「片づける」

11時前に髪のカットに出かけた。スタッフが少なく、珍しく長い時間待たされた。帰り道で本を返しに市民館によると、事務室の時計は12時を20分も回っていた。それから新たに借りる本を選んでいたので、家に帰ってから昼食を作っていては少々遅くなると思い、通り道のレストランでランチをして帰ることにした。

 

このレストランの商品券をもう長いこと持っているのだが、昨年来のコロナ禍もあってなかなか使えずにいる。何人かで来れば一度で消費してしまえる額だけれど、一人では何回か来ないといけないし、何度も書いているように、私は出不精な上一人で食事をするというのが非常に苦手だ。

 

今日やっとその一部を使用し、おまけに食後のコーヒーを頼むことで、以前知り合いからもらったこの店のコーヒーチケットも片づけることができた。たとえコーヒーチケット1枚といえど捨てるには忍びないし、けれども財布に収まったそのチケットが煩わしく、早く片づけたくてならなかった。それなのに、徒歩3分ほどのその店に、コーヒーを飲みに行く気にはなかなかなれない私なのだ。

 

以前にも書いた私の変な性分:

これって、私だけ? - よんばば つれづれ

 

まだあと少し「片づけ」なければならない商品券が・・・。

 

 

商品券ではないが、優待カードともいえる健康保険の「高齢受給者証」というものが、最近市から送られてきた。75歳で後期高齢者になると医療費の窓口負担が1割になるのは知っていたが、70歳から2割になるというこの制度は知らなかったので驚いた。

 

そして、それでなくても現在の高齢者は恵まれているのだから、さらなるこんな優遇はいらないのにと思った。だからと言って、私一人辞退したところでなんともならないので返却はしないけれども、こうした予算を子育て世代や、もっと今現在切実に困っている人たちのために回してほしいと思う。

 

今の社会制度が保たれれば、私自身はいくつまで生きるにしろなんとか天命を終えるその日まで自活していけると思うが、この国では弱い立場の人ほど援助が届かず、今この瞬間にも命の火が消える人や、苦しんでいる人がいると思うとつらい。

 

名古屋の入管の事件はひどすぎるし、はるばるスリランカから来日した妹さんたちへの対応も冷酷すぎる。そして医療にさえアクセスできればそれほど恐ろしくないCOVID-19なのに、21世紀の日本で、入院ができず亡くなる方がいる。その一方で、オリンピックの開催のためには、天井知らずのようにお金がつぎ込まれる・・・。

 

私たちが税金を納めるのは、第一に、弱い立場の人を政治の力で助けてほしいからだ。そしてその弱い立場には、誰もが明日にもなるかもしれないのだ。そして、悪意を持って法を犯した人も、不幸にして罪になることをしてしまった人も、法のもとに公正に裁いてほしい。なのに、この国の司法は著しく不公平だ。

 

こうしたことが、昨日書いた腐った国に暮らす悲しみ。そして、そんな国のありようを支持する人がいまだに3割以上もいるという腐り加減への絶望感は深い。

 

 

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誰もが希望を持てる国であってほしいニャ!