あとは野となれ山となれ

たいせつなことは目には見えないんだよ・・・

新しい和食のお店を開拓

殺人的労働条件の職場を離れた次男には、ありがたいことに友人知人から手伝ってほしいという依頼が入り、しばらくそれらの仕事をしていた。そしてそれらの仕事も一区切りついたからと、月曜日に二か月ぶりの帰省をした。こんなに短いスパンで帰省するのは初めてかもしれない。

 

また美味しい料理を食べながら話ができると、いつも行く割烹に張り切って電話をすると、あいにく貸し切りの予約が入っていると言う。それで、ごく近くにあるちょっとお洒落なテナントビルの一角に、最近オープンした和食のお店に行ってみることにした。

 

カウンターと4人がけテーブルが3席と、ちょっと奥まったところに2人用の席という小ぢんまりした店ではあるが、二十代かせいぜい三十代の始めと思しき若い男性が一人ですべてやっていて驚いた。

 

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5,6センチはあろうかと思うハマグリの酒蒸しにビックリ。

 

 

次の日は次男のおごりで、同じテナントビル(東和プラザ)の通路を挟んだ向かいにある「お酒とごはん」を謳うお店へ。ここがまた入ってビックリ、意外な展開が待っていた。

 

以前は京都で修業した大将がカウンターの中でどっしりと迎えてくれる店(別場所に移転)だったが、去年オープンしたこの店のカウンターの中には、黒いTシャツにこげ茶のエプロン、ポニーテールの若くて可愛い女性が立っていた。他に2人いたスタッフも同じいでたち、年齢も髪型もほぼ同じ(マスクのせいもあってそう見える)で、3人ともぱっちりした目もとでとても可愛らしい。

 

この3人が、カウンターにいた常連らしいお客さんたちに愛想は見せながらなれ合いにならず、終始適度な距離を保った接客で、初めて訪れた私たちもとても気持ちよく過ごすことができた。

 

次男はこんな雰囲気のお店は名古屋でも出会ったことがない、面白いとしきりに感心している。私が「なんだかクラブ活動って感じね」と言うと、「まさに!」と同意。若くて可愛い女性が「女」を売りにせず、きびきびと楽し気に立ち働く。3人に上下関係も命令・服従の関係も見えず、売り上げを上げなきゃ・・・という感じもなく、まさにクラブ活動のごとくにこなしている感じがした。

 

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さすがに料理はさほど凝っているわけではないが、十分美味しく、そして値段はリーズナブルだ。地元豊橋の酒造のお酒も何種類か置いている。

 

しっかりした経営者がついていて、スタッフの人選や雰囲気作りなどは、やり手の経営コンサルタントの戦略ではないかというのが私の読みだ。

 

少しだけ残念だったのは、先のお店はお客さんがほぼ私達だけだったので静かでよかったが、二日目の店は大繁盛のうえテレビと有線の音楽もかかっていて、今の私の耳では次男の話を聞き返すことがしばしばだった。有線の音楽も、次男が言うには二人で大いに懐かしがって盛り上がれそうなラインナップだったらしいのだが、私にはほとんど聞き取れなかった。