あとは野となれ山となれ

たいせつなことは目には見えないんだよ・・・

桁違いの金額に涙する

ペシャワール会から会報が届いた。このブログをお読みになっている方々の中にも、受け取られた方がいらっしゃることと思う。

 

今回の会報には2020年度の収支報告が載っていた。その金額が、5億7千万円である。日々目に飛び込んでくるオリンピックをめぐる信じられないような大きな金額に比べ、何とささやかな数字であることか。

 

支出の部の事務局費は2千600万円だ。これでいったい何人の方に、どの程度の報酬を払っているのだろうと考えたら、思わず涙が出そうになる。

 

職業に貴賎なしと言うけれど、質問する記者たちを見下し、それがその記者たちの向こう側にいる、この国に暮らす一人ひとりの人間を軽視していることになるということにさえ気づかず、平然と心無い答えを返す首相や大臣・知事たちと、世界中の治安の悪い地で、弱い立場の人々のために働く人たちとの間には、次元が違うほどの貴賤の差があるとしか思えない。

 

 

あっ、これは職業の貴賤でなく、やっている人間の貴賤の違いだった。

 

 

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ペシャワール会のホームページより。同会の井戸事業による井戸で水をくむ女性。