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象の群れ飼育問題その後

半月ほど前に、前市長の「群れで暮らす象は群れで飼うべき」という主張に基づいて、この5月にインドから3頭の象がやってきたことを書いた。

 

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多選と独断の前市長を倒したくて、私たち市民有志が応援して誕生した新しい市長の「小学校の給食費無償化」の施策が春の市議会で否決されたこともあって、税金の使い方がおかしいと思ったのだけれど、この象たちはインドからの寄贈ということだったので、将来的な問題は別にして、今回のことについては税金が使われたわけではないようだと書いた。

 

ところが、ことはそんなに簡単ではなかった。友人がポストに届けてくれた共産党市議団の情報紙で知ったのだが、象そのものは寄贈でも、当初予算で対応する今回の輸送費用5700万円の他に、インドの動物園への返礼として寄贈するジャガー、オランウータンなど7種、23頭の動物の購入費用7500万円、餌代、2名の飼育員増員などで1900万円の、合計9400万円が補正予算で組まれたのだそうだ。輸送費との総計は1.5億円にもなるし、餌代と人件費は今後固定して必要となる。

 

令和3年度で言うと、当市の一般会計予算は1300億円(市税の収入が630億円)規模だ。この象にかかる経費は、この予算規模の市にとって適切なのかどうか、今後動物園の集客力が向上(現在動物園としては入場者数全国10位内に入るらしい)し、数億円規模の恒常的な赤字をどれくらい解消できるかにもよるだろう。

 

 

地球上の野生動物の生息環境が厳しくなっている現在、動物園の果たす役割には重いものがあるけれども、動物園という施設そのものに対する疑問の声も強くなっている。なるべく動物たちの負担を減らしながら、繁殖などの重要な責任を果たしていくのは、人口40万人に満たない規模の地方都市には無理な時代に向かっているのかもしれない。

 

あれもこれも貪欲に取り込んでいけた高度経済成長の時代とは違う。選択と集中、優先順位を考えないわけにはいかない。何をおいても、まずは良い教育(その前にもちろんすべての人が食べていけなくてはいけないが)、これがすべての基本ではないかと思うけれど、簡単にマスコミの思惑に踊らされてしまう人の多いなか、国も地方も、これから益々貴重になる税金が適切に使われる日は来るのだろうか。

 

 

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