あとは野となれ山となれ

たいせつなことは目には見えないんだよ・・・

お役所アンケートのFAX送信とデジタル庁

当市の老人会女性部では、毎年家庭の不用品を寄付してもらいバザーを開催している。股関節の手術後1年だった一昨年、その当番にあたり大変な思いをしたことを旧ブログに書いた。昨年はコロナのために中止になり、あの難儀を逃れることができほっと胸をなでおろした。

 

今年は春の会議で今年度のバザーの開催について話し合い、見送ったほうが良いという意見のほうが多く、今年も中止することになった。同時に、家庭の不用品を寄付してもらいバザーで換金するという手法が、今の社会状況と会わなくなってきているのではないかという意見が出て(私が出したのだけれど)、集まる品物の点数も年々減少の一途で同じように感じていた人もいたらしく、結構賛同を集めた。

 

そうした経緯から、先日秋のバザー中止の正式な連絡とともに、今後バザーをやめるとしたら、代わりにどんな事業が適当と思うかというアンケートが送られてきた。「回答は〇月〇日までに事務局までご提出ください(郵送、FAX可)。」とあり、返信用の封筒はない。

 

家にFAXがあれば簡単だが、すでに書類もメール添付が当たり前になって久しく、FAX兼用電話は場所ふさぎだしデザイン性の良いものもないので、私は随分前にFAXの利用はやめてしまった。市役所まで出向くなど論外だが、郵送にしろFAXにしろ、外出しなければならない。

 

対象が老人会の役員なので当然高齢者ばかりであり、メールには対応できない人ももちろんいるだろうが、メールが便利な人だけでも年度初めに登録してもらえば、年間何回かの連絡が、経費の点でも職員の手間の点でも軽減できるのではないか。今回のアンケート内容には関係なかったが、私はこういった趣旨をアンケートの欄外に書いて、スーパーのファクシミリサービスを使って送信した。

 

今月から国のデジタル庁もスタートしたようだけれど、70歳の私の感覚でも、「今頃デジタル庁?ひっそり始めないと恥ずかしくない?」と言いたいくらいだ。それを自身の手柄のように大仰に打ち上げ、しかもその事務方トップが個人の公式サイトで画像の無断盗用をしていたとか。普通なら、もう即刻店をたたんで逃げ出さねばならないような展開だ。よくまあ、前政権も現政権もこう問題ある人間ばかり重用するものだと呆れるばかりだ。

 

日本は労働生産性が低いと言われるが、そもそも国を牽引するはずの省庁が悪しき見本になっているように思う。霞が関のようなエリートたちの仕事ぶりはよくわからないが、少なくとも会社勤めをしていた時に知った役所関係の取引は、非常に非効率的だった。お役所はあまり効率的にしてしまうと、仕事にあぶれる人が出るからかなと思ったくらいだ。

 

今の保健所がそうであるように、現場の人たちは非常に忙しく働いているのだろうが、コロナの感染者数をFAXで連絡しているという報道があったように、全体のシステムを効率的にしようという視点がなく、それが現場の人をも苦しめているのではないかと、70歳のデジタル素人のババは危ぶんでいる。

 

 

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夏のデザートにゼリーを作ろうとゼラチンを買っておいたのに、今年はアイスクリームを食べることが多く、ゼラチンには手を付けないままだった。今頃になってあわてて消費している。