以前、marcoさん(id:garadanikki)が紹介していらした北村薫さんの『謎のギャラリー』。marcoさんは実際の作品を北村さんが編まれた「特別室」の方から読まれ、あとから赤い本の方という順で、「これで正解だった」というふうに書いていらした。
粗忽者の私はそのあたりを忘れ、市民館にリクエストを出すときに、ただ『謎のギャラリー』としてしまい、赤い本が手元に来て読み始めてから、そうか、これだけだと半分も楽しめないんだ・・・と気が付いた。
楽しめないと言うか、欲求不満がたまることこの上ない。古今東西の小説を、「リドルストーリー」「中国公案小説と日本最初の本格ミステリ」「こわい話」「賭け事、あるいはゲーム」「恋について」「謎解き物語について」の6つの「会場」に分けて、北村さんの膨大な書物の記憶の海から、特別に印象的な作品を、架空の編集者相手に対談形式で紹介している。面白そうなものがザクザク出てくるのに、当然肝心な部分や結末は分からない。
もうどう頑張っても、今となっては手に入らない作品も少なくないらしい。そうした手に入りにくい作品を中心に「特別室」の方に集めているようだ。できれば、赤い本の方は蔵書として手元に置き、「特別室」や現在でも手に入る作品を読みつつ、赤い本を紐解いて「フムフム・・・」と北村さんの意見を参考にするというのが、理想的な読み方かもしれない。
さて、どうする?私・・・。
今日も居酒屋さんのランチ。今日は結構にぎわっていてほっとした。
小鉢も洒落ている。自家製のさつま揚げに、爪楊枝が刺さっているのは、梅肉と青じそを挟んで巻いたちくわ(今日はご飯と味噌汁の位置が反対ね)。