あとは野となれ山となれ

たいせつなことは目には見えないんだよ・・・

ちょっと憂鬱な現実を逃れて『恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~』

秋ドラマの本格的なスタートはまだまだこれからだろうけれど、早々と始まったものもいくつか・・・。

 

そんな作品の中から、『恋です!~ヤンキー君と白杖ガール』の第一回を見て、これは結構期待が持てそうという気分になった。これもまたコミック原作のようだ。どうやら、コミックの世界は多様性に満ちているらしい。

 

ヒロインユキコ(杉咲花)は、光や色がぼんやり見える程度の弱視で、外出時は白杖を使っている。ある日の盲学校への登校時、点字ブロック上に座り込んでいたヤンキーの黒川(杉野遥亮)を蹴り上げてしまう。弱視のために、黒川の顔に自分の顔をくっつけるように近づけて見るユキコに、黒川はドキドキしてしまい、以来子分のように彼女に付き従う。

 

杉咲花ちゃんも大変愛らしいが、黒川を演じる杉野君がまたいい。あまり見たことのない俳優さんだと思ったが、すでに5年前の『地味にすごい!校閲ガール』にも出ていたらしい。思い出せない。でもこの役は、まるでヤンキーらしからぬ優しそうで品の良いたたずまいが、かえって、点字ブロック白杖も知らぬヤンキーで、そしてヒロインに純情をささげるという設定に魅力を加えている。

 

盲学校の仲間には、生まれつきの全盲の男の子や視野の一部が欠損するタイプの弱視の元気な女の子がいて、そうした視覚障害についての説明が入る点も好感が持てた。また、全盲漫談家濱田祐太郎さんがひょこりと登場して、視覚障害についての豆知識などを語ってくれるのも楽しい。

 

ユキコが大きな文字なら読めると知って、2枚の便せんに「恋」「です!」と書いて渡した黒川の純愛を見守っていこうと思う。

 

 

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背の低い私は、『チッチとサリー』の昔から、この身長差も結構弱いところ。今の言い方だと萌えポイント、かな(#^^#)

 

 

憂鬱な現実は、例の東京8区問題から派生した、仲間内のごたごた・・・。