先週あたりまで、家の周辺をカンカンという注意喚起の鐘の音をさせて、消防車が頻繁に回っていた。役目の性質上なのだろうが、不安をかきたてる耳障りな音で、少々神経に触っていた。火事のシーズンでもないのにと不思議に思っていたら、この地域で不審火による小火が頻発していたからだった。
3、4日前にその犯人として市内の14歳の中学生が逮捕されたという。「おもしろ半分でやった。火を見るのが好き」と話しているそうだ。
この世にたった14年生きてきて、近くに家もある場所で火をつけて楽しむ心理になってしまうのはなぜだろうと思う。単純に火を見るだけなら、部屋でキャンドルをともせばすむことだ。
その少年の心を思って、なんだか寂しくなってしまう。放火の罪は重いと聞く。少年の場合はどんな処遇になるのだろう。
庭の一隅でいつの間にか咲いていたサフラン。何日か前の写真なので、現在はすでに散りかけている。