朝夕は秋らしい涼しさになったものの、日中の日差しはまだまだ強烈だ。ベランダのよしずはとっくに片付けてしまったため、今日もつい先ほどまで大変な西日が当たっていた。それでもその日差しの翳る時刻が日一日と早まり、季節の移ろいを感じる。
さて、衆議院が解散となった。大騒ぎの総裁選の末に選ばれた岸田自民党新総裁は、果たして国民の信を問うて、晴れて首相となるのだろうか。一か月で下野ということになれば面白いのだけれど、ことはそんなに簡単ではないだろう。
私は録画のドラマ以外は朝NHKのニュースを少し見る程度なのであまり様子が分からないが、Twitterなどによれば、自民党総裁選時のにぎやかさに比べ、衆議院選挙については驚くほどテレビが静からしい。テレビを牛耳る政権与党は、やはり選挙を忘れて、国民には「おとなしく家で寝ていてほしい」のだろう。
自由民主党には1955年の結党以来26人の総裁がいて、そのうち首相を兼任しなかったのは、河野洋平氏と谷垣禎一氏の二人だけだ。あまりにも、この一党に権限を与え過ぎている。
その結果が第二次安倍政権の傍若無人ぶりだろう。おそらく草葉の陰から眺めている自民党の先輩諸氏ですら、「えっ、あそこまでやっても国民は許してくれたのかい?!」とびっくりしていることだろう。
そうして、法も倫理も人道もなぎ倒してブルドーザーが切り開いた道を、菅政権と岸田政権がへこへことありがたがって通っていく・・・。
こんな政治を許すのですか?と問う選挙だと思うのだが、寝ている国民にそれを知らしめるマスコミはない。草の根で、人海戦術で、寝ている人は揺り起こし、忙しすぎてそれどころではないという人にも、なんとか説いてゆかなければこの悪夢は続く。