葉書を出したことで先週の土曜日は友人が訪ねて来てくれたが、今日はもう一人の友人から、手紙では書きたいことが多すぎるからと電話があった。この友人は隣の市に住んでいるし、今は白寿の母上の介護もしているので、簡単に外出することができない。
やはり時節柄選挙の話になった。彼女には3人のお子さんがいて、全員まだ一緒に住んでいる。だから白寿の母上を入れると、彼女の家には有権者が5人!(彼女の配偶者はだいぶ前に亡くなっている)
三十代の息子さんが、「政治なんて誰がやっても変わらないし、入れたいと思う人もいないし・・・。どん底まで落ちないと変わらないんじゃない」と言っているということだったので、「この人だけは嫌だな」という人以外とか、「よりマシだな」と思える人を選ぶのが選挙かも知れないと話した。
絶対優れていると思える政党や候補者がいればいいが、現実にはなかなか難しい。それでも、そうだからと言って投げやりになり棄権したり、白票や無効票を入れても現実は変えられない。この大変な時代に、どの党の誰が舵取りをしようと、快刀乱麻で問題解決などとなるわけがない。
どん底まで落ちて変えなきゃと気づいた時には、声を上げられない社会になってしまっているかもしれない。なにしろ「人権なんてものを与えたから・・・」と考えている人達が政権を握っているのだから。
王政や独裁でいいのなら別だけれど、民主主義は面倒な制度だから、一人ひとりが「政治に関心ありますよ、ちゃんと見ていますよ」という姿勢を見せ続けなければならない。どんなに高邁な志を持っていた人であっても、権力の座に居続ければ腐敗してしまうのが、なまじ知恵を持ってしまった人間の悲しさだろう。
こんな話を1時間以上していた。保守もリベラルもなく、70歳以上の頭の古いお年寄りたちを、若い世代が「もうどうぞご退場を!」と蹴り出さないと、あの世代は長生きしそうだし、いつまででも権力を手放そうとはしないだろうから、息子さんたちにぜひ頑張るように、大切な一票を無駄にしないように伝えて!と電話を終えた。
世代交代のバトル? (画像はCat Casa清瀬さんのサイトからお借りしました)