高校時代の友人が迎えに来てくれて次男が出かけたため、大晦日から続いていたにぎやかな時間が突然途切れ、久々のしんとした一人の時間を味わっている。もう次男が帰ってしまうので、明日の午後からは、またずっとこうした静かな時間の流れる日々が始まる。
暮れにネットフリックスで『ドント・ルック・アップ』が見られるようになったのは知りながら、撮りためた『岸部露伴は動かない』を観たりしていたら、息子が「すごく面白かったよ」と言うので、サッサと観ておけば感想を語り合えたのにとちょっと後悔した。
そんなわけで、次男が友人と出かけた後、急いで『ドント・ルック・アップ』を鑑賞した。SPYBOYさんのみごとなご紹介通り、非常に面白い作品だった。
面白いけれど、確かに笑えない。笑ってはいられない。あまりに現実味がありすぎるのだもの。昔は現実を風刺するコメディは、問題点をデフォルメすることで笑わせたものだけれど、いまや現実の方がフィクションを超えるほど喜劇的(いや悲劇か?)なので誇張のしようもないのだろう。
エンドロールの最後の最後だけは、ちょっとクスッとしてしまったが、それでも、こんな人、現実にいそうな気がする。
人類に迫る危機を告げられて、私たちはきちんと受け止めることができるだろうか。たとえば、彗星がどの位置まで接近すれば真剣になるだろう。70年も生きてきた私などは、もうお誂えむきの幕引きだという気がするけれども・・・。
じわじわとコロナの感染者が増え始めた。今までのところ重症化する人は少ないように思えるが、はてさて、これからどのような状況が展開するのか。
あたしたちの命運も握っているんだから、人間様たち、しっかりしてよね!