あとは野となれ山となれ

たいせつなことは目には見えないんだよ・・・

強引な商法に要注意

昼食の支度に台所に立っているとチャイムが鳴った。出てみると、ご近所のNさんだ。頼みたいことがあると言う。

 

話を伺ってみると、昨日新聞の販売員の訪問があって、購読するつもりはないのに、断る隙も与えずどんどんサービス品を押し付け、書類も販売員が自分で記入して置いて行ったのだそうだ。裏にクーリングオフの仕方が書いてあるけれど、よく分からないので教えてほしいとのことだった。葉書も持っていらしたので、記入して昼食後届けるからとお引き受けした。

 

高齢でもあり、お連れ合いが入院中で心細いのもあって押し切られてしまったのだろう。「病院から夫が戻ったとき、こんな契約していたら叱られる」と慌てていらした。受け取ったサービス品を返したいので何度も電話しているが、それもつながらないと不安げだった。

 

あとで私が自宅から電話してみたところすぐつながったので、焦る気持ちで、ファックスの番号にかけてしまわれたのかもしれない。解約の葉書が届き次第回収に伺う旨の返事を伝えると、Nさんは本当に安堵していらした。

 

新聞を購読する世帯が激減しているとは聞いているが、日本最大手の全国紙の販売店でも、こんなに強引な勧誘をするようになっているのかと少々驚いた。身近に相談する相手がいなかったら、3か月購読することになってしまいかねない。

 

 

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いらないって言ったらいらないのっ!

(アイリスペットどっとコムさんのサイトより)

 

 

新聞つながりでちょっと・・・。

ドラマ『新聞記者』については、米倉涼子さん演じる記者も、綾野剛さん演じる首相夫人付き秘書も、かなり現実のモデルとは違う人物に描かれているので、あくまでもこれはフィクションの作品だと思って鑑賞した。

 

ご遺族に礼を欠いたのであれば残念だけれど、内容については、登場人物のうち、憎らしい悪人はユースケ・サンタマリアさん演じる豊田くらいで、あとは官僚も検事も上からの力でやむなく・・・という体で、良心の呵責に苦しむ人や、大倉孝二さん演じる使命感に燃える検事が描かれている点が、「甘い」と言われるところかもしれないが、私はそれが良かったと思う。

 

なんと言ってもこれはまだ終わっていない、終わらせてはいけない事件だからだ。この作品が多くの人に見られ、話題になり、事実を語る官僚や事実を追求する検事に人々が希望をつなげば、実際のそうした人たちの心にも届くかもしれない。勇気を呼び起こすことになるかもしれない。

 

甘いかもしれないけれど、人間は弱いものだから、どうせ悪いことしてるんでしょと思われれば、頑張っても何にもならないやという投げやりな気持ちにもなるし、逆に、信頼されれば、その信頼にこたえなければ・・・という気持ちにもなる(普通の感覚を持ち合わせている人ならそうなるはず、と思う)。

 

それに、なんと言っても、視聴するのが大変苦しいこの作品の中で、大倉さんの検事の使命感は、成長していく横浜流星君の大学生とともに、貴重な清涼剤になっていると感じた。