あとは野となれ山となれ

たいせつなことは目には見えないんだよ・・・

心をつなぐ社会を目指して

昨日の映画の話の所で触れようと思っていたのだけれど、映画の話に夢中になり過ぎて書き忘れてしまったので、改めて・・・。

 

何十年か前までは、日本にもあの映画に出てくるような隣人や地域のつながりが、あちらこちらにあったと思う。それが、最初の東京オリンピックあたりから、急激に世の中が経済面で豊かになるにつれて、失われていったように思う。そうしたものを振り捨てて高度経済成長にひた走ったからこそ、「ジャパン・アズ・ナンバーワン」と言われる時代を作ることができたのだろう。

 

人と人とのつながりとか交流というものは、良い面もあるけれど、煩わしい面もある。なかなか適度に保つのは難しいことだが、大きな災害の折りなど、やはりまずは近隣のつながりに助けられるのだということを痛感する。

 

近所付き合いが一番の防犯であり防災にもなるという思いで、私は地域の自治会や老人会にかかわっている。さらに、自分自身も一人暮らしなので、気楽ではあるものの、今後年齢を重ねていけば、ちょっと人の手を借りたい場面も増えてくることと思い、お互い様の精神で気楽に助け合えるご近所関係を作れたらと思っている。

 

私がかかわっているNPO法人Mix upも、弱くなってしまった地域社会に代わって、ごちゃまぜ(老人・子供・障碍者・外国人等)の人々の、誰もが安心して楽しく過ごせる居場所を、あちこちに作るということを目指している。まだまだよちよち歩きで、理想にはほど遠い状態ではあるけれど・・・。

 

もう経済が右肩上がりの時代など望めるわけはなく、今後ますます少ない現役世代が高齢者の社会保障を支えなければならないことを考えれば、「減税」などという飴をばらまいている時ではないことは火を見るより明らかだ。

 

それでも、この映画の舞台のスウェーデンを始めとする国民の幸福度の高い北欧諸国が、数十年前までは日本とそれほど変わらない状態だったことを思えば、今の日本も政治さえ変えれば、もっともっと多くの人が安心して穏やかに暮らせる国ができるはず!

 

そういう明るい未来像を示し、そこに至るための方法を、苦い薬も飲まなければならないだろうが、それも含めてきちんと心を込めて説いてくれる政治家を切望する。

 

 

助け合わニャイと・・・。  (カラパイアさんのサイトより)