あとは野となれ山となれ

たいせつなことは目には見えないんだよ・・・

名残りの暑さの中で

9月に入って、連続ドラマが続々と終わりを迎えつつある。今期、終わってしまうのが寂しいなと思うのは『石子と羽男』(今週は第9話となっているので、来週が最終回か?)くらいだろうか。

 

初めのうちはこのドラマの良さが十分に分かっていなかったが、回を重ねるごとに、よく練られた脚本と卓抜した演出と出演者の絶妙な演技とが相まって、1時間のドラマであることが信じられないほど濃い内容であることに気付き、今になって、視聴した録画を消してしまったことを惜しんでいる。

 

コロナの第7波もいくぶん下火になりつつあるようではあるが、公的な会議や行事は中止になったり規模が縮小されたりで、コロナ以前に比べると外出することは非常に減っている。いきおい、ブログを書く材料も減り、老化で好奇心や意欲が減退しているのか途中で放り出してしまうドラマや本が増え、感想を書くことも減ってしまった。

 

どこに行ったとか何をしたとか何を食べたとかでなく、全くの観念的なテーマで毎日更新を続けている方もいて感心してしまうが、どうも私にはそれもできない。頭が空っぽなのだろうか。

 

今の私の頭の多くを占めているのはこの国の政治のことだけれど、為政者が民主主義の本質にのっとった望ましい政治をして、不善をなす人が少なく、武力による侵攻などの頭を悩ませることどもがなかったとしたら、私の頭の中にはどんな想念が広がるのだろう。

 

まさか本当に空っぽになってしまうこともないだろうから、その時には今よりもっと楽しい考えに占められるだろうか。コロナが収まらないことには、美味しいものを食べに行くとか、美しい景色を眺めに出かけるということはあまり考えない、いや、そもそもコロナ禍でなくても、出不精の私はそういうことはあまり考えそうもない。

 

毎日が日曜日の生活になってから9年余。ほとんど、政治からうっかり目を離したら大変だという時期に重なってしまっていた。暇を持て余すなどという悩みとはまるで関係なく過ごしてきたが、天下が太平になれば、そんな悩みも生まれるのだろうか・・・。

 

 

ああ、ひまだ~~!       ピンタレストさんのサイトから)