あとは野となれ山となれ

たいせつなことは目には見えないんだよ・・・

菊の花開く(七十二候)の頃

朝の天気予報で名古屋の最高気温は28度と告げていて、ああ、今日は少々暑いのだなと思ったが、夏と違って湿度が低いからだろうか、強い日差しが入る時間になっても、それほど暑いと感じない。

 

こうして写真に撮ってみると、やはり日差し自体もかなり優しくなっている。

 

二十四節気寒露を過ぎ、今は七十二候の菊花開(きくのはなひらく)の頃だという。近頃は一年が夏と冬になってしまったようで、貴重な暑くも寒くもない心地よい季節。我が家の庭(もどき)にはコルチカム(イヌサフラン)が顔を出した。

 

自然は美しくて沈みがちな心を引き立ててくれるが、目に耳に入ってくるニュースと言ったら・・・。

 

今度はマイナンバーカードに健康保険証も集約して、2024年の秋には現在の保険証を廃止するという(カルト宗教ひとつ解散させられない政府のこの強引さ!)。

 

こうして次から次へととんでもない政策を打っていけば、いずれいかな強情な市民たちも抵抗を続ける気力がなくなり、諦めて服従するだろうと思っているのだろうか。そんなふうに勘ぐってしまいたくなる非情さである。

 

以前「アファンタジア」という脳内でイメージを視覚化することができない症状を持つ人のことを書いたが、きっとこの世には、人の痛みを想像するという機能を持たない種類の人が一定数存在するのだろうと思う。

 

そして、政財官ともに、今のシステムではそうした人の方が出世しやすいのではないか。そうとでも考えなければ、ここまで非人間的な政治屋たちがのさばってしまうことはあり得ないと思う。財にも官にも、あまつさえ司法にさえも支えられているような現状だ。

 

21世紀の日本で、ここまで日々政治と闘わねばならない状況に置かれるとは思っていなかった。そう信じていられたことが、平和ボケと言えば平和ボケであったのかも知れない。

 

毎日が日曜日の私などと違い、それぞれ忙しい本業をお持ちであろうオピニオンリーダーの方々が、連日Twitterでこうした非道な政治に対し、抗議の声を上げてくださっていることに心から感謝したい。非力な大海のひとしずくの我が身であるけれど、必死でイイネをしたりリツイートしたり、署名の呼びかけがあれば署名したりしている。

 

既得権益を持っている人たちが変えたがるはずのない現行の選挙システム下で、いかにまともな感覚を持つ人を国会に送り込んでいくか・・・。頼りない野党政治家たちのお尻を叩きつつ、市民は知恵を絞っていかないとと思う。

 

 

可憐なノコンギク。     (白馬五竜高山植物園さんのHPより)