あとは野となれ山となれ

たいせつなことは目には見えないんだよ・・・

励まされる言葉

日曜日の朝テレビをつけると、桂文珍さんと評論家の樋口恵子さんが話していた。その樋口さんが紹介された秋山ちえ子さんの言葉がとても印象に残った。

 

いろいろなことで一所懸命に活動しても、なかなか世の中は変わらない。それで樋口さんが意気消沈して文句を言ったり弱音を吐いたりすると、秋山さんは仰ったそうだ。

 

ものごとは80年とか100年とかの長い期間で見なければならない。それくらいの長いスパンで見れば、確実に世の中は進歩しているものよ。ただし、そのためには大切な条件がある。その間、時代を生きる主として女性たちが、声を上げ続けること。決して諦めないこと、と。

 

確かに、今から80年前には女性の参政権はなかった。いまだジェンダーギャップ指数では世界の100位以内にも入れないこの国ではあるけれど、これから80年先の未来は、世の中の主だった役職は女性で占められているかもしれない。

 

7年前、スタンディングという手段を知って初めて政治活動というものを始めたが、国会で安保法は押し切られ挫折を味わった。私は大変落胆したが、一緒に活動していたメンバーの中に、「こうした活動は今すぐ結果が出るものじゃない。自分は50年後、100年後のためにという思いで活動している」と言う方がいて、非常に感心した。まさに秋山ちえ子さんの仰ることと同じだ。

 

短気な私はすぐ結果を求めてしまう。この7年間というもの、挫折ばかりが多く、成功体験というものをあまり味わえずに来た。政治も世の中も悪くなるばかりのような気がして、気もふさぎがちな毎日だけれど、日曜日の朝、久しぶりにテレビで拝見した樋口さんの口から聞いた、この秋山ちえ子さんの言葉に励まされた。

 

敵は「庶民など自分の生活に忙しく、どんな政治をしようが文句を言うのも当座だけで、どうせすぐ忘れる」と高をくくっている。そしてけむに巻き諦めさせるためにも、次から次へと悪政・暴政を繰り出してくる。その手に負けてはいられない。凡人なのでついめげたり落ち込んだりしてしまうが、こうした先人の力強い言葉を座右に、100年先(はたして日本はあるのだろうかと思ってしまうけれど)の未来を夢見て、声を上げ続けていきたいものだと思う。

 

 

素敵な先達、秋山ちえ子さん。