あとは野となれ山となれ

たいせつなものは目に見えないんだよ

ゆっくりいきましょう

午前中に室内で5000歩を達成していたが、午後から買い物と賀状の投函に出かけたので、6500歩ほどになった。

 

賀状を投函しながら、これで、以前ならうまくいけば明日届くところもあったけれど、土曜日の配達のなくなった今は、良くて月曜日、青森などひょっとすると火曜日の到着になるかもしれないのだなと思った。

 

先日、土曜日の配達がなくなって以降、郵便物が届くのにかなり日にちを要するようになり、実質的な値上げ(郵便局が、急ぐものは速達やレターパックなどの利用を勧めているから)ではないかと主張する記事を読んだ。

 

私も、普通郵便の到着までの所要日数が長くなっている実感はあった。これは土曜日の配達がなくなっただけでなく、郵便局全体の「働き方改革」を行った結果ということらしい。

 

確かに、急を要することならば電話もメールもある現代だし、どうしても形あるものを送らなければならないのなら、速達やレターパック等を使ったところで、料金もしれていると思う。

 

昨年の暮れに、NHKで『まんが道~青春編』という古いドラマの再放送をしていた。漫画家の藤子不二雄さんの二人が上京し、2畳の部屋を間借りしたり、その後トキワ荘に住んで漫画を描いていた頃は、出版社からの急ぎの連絡が電報で届いているのを見て、そんな時代だったのだなあと感慨深いものがあった。

 

もっと便利に快適に、もっと早くもっともっと・・・と、人間の欲望は果てしがない。年末年始のお店の休みにしても、昔は世の中全体で一斉に休んでゆっくりしていたのに、いつの間にか他店より一日早く営業開始、うちはさらに一日早く・・・がエスカレートして、年中無休・24時間営業などという形態まで出現してしまった。

 

たいていの家庭で昔よりも大きな冷蔵庫を持ち、いっぽう食品は真空パックだの冷凍だのレトルトだのと、昔より長期保存できるものがいっぱいある。4日や5日商店が休んだところでそれほど困るはずはない。

 

ヨーロッパなどでは、バカンスシーズンにはほとんどの会社や店が休みになってしまうという。社会全体が休暇を当たり前の権利ととらえているので、大した問題にもならないらしい。そういう生活の中でのGDPと、日本のようにろくに有給休暇も使えず、体を壊すほどの働き方を強いられ、労働者がボロボロになったうえでのGDPを比べたところで意味はないように思う。

 

 

郵便屋さんゆっくり休んでください、と私は思う。それにとやかく言うのもやめましょう。これを一つの契機に、いい加減みんな気づかなければ・・・。せっかくこの世に生まれて、一度きりしかない人生を、もっとゆったり人間らしく楽しむ権利が私たちにはある!ということに。

 

きついほう、条件の悪いほうに合わせるのではなく、より恵まれているほうを基準にしていきたい。そうすれば、今のこのギスギスした社会も、少しずつ住みやすくなっていくのではないかと思う。まずはこの春の統一地方選挙で、そうした視点で投票したい。

 

 

の~んびり行きましょ!   byドリーム