所詮たかが5000歩である。冒険というのもたいそうで笑止だけれど、超の付く方向音痴の私であれば、たとえ身近な5000歩、というか半径2500歩ほどの所ではあっても、十分に迷子になりかねない危険をはらんでいる。
そのくせウオーキングがいつも同じコースでは飽きてしまい、出かける意欲を大いに削ぐため、前々からこのテーマを考えていた。で、春の陽気にも誘われて本日第一回の決行となった。
まずは以前から気になっていた、近くを流れる川のその先がどこに行くのかを確認しようと、川に沿う道路をずんずん歩いていくことにした。20分余りも歩いたころ、大きな道路にぶつかった。その道路を横切ってさらに先へと川は流れている。
まだ日も高くその先まで行ってもいいのだけれど、気が強いくせに小心者(なにせすぐ迷子になる)の私は、この大きな道路を渡ってしまったらさすがに普段の生活圏を出てしまいそうで、ここで川の反対側に渡り戻ることにした。
そのかわりとも言えないが、そのまま川沿いの道を戻るのではあまりに能がないと思い、知らないわき道に入っていくことにした。
いかにも道路を整備するより先に、元々の地形に従って勝手に住みなされたという感じの、上ったり微妙にカーブしたりの道で、そこをたどるといったいどのあたりに出るのか見当もつかない。結構ドキドキする。迷っても大した距離でないのはさすがに分かっているので、ちょっとワクワクもする。
やがてどうやらあの道ではないか・・・と見当のつく場所に出た。しばらく行くと、思った通り、何度も通ったことのある道路であることが確認でき、あとは通常の散歩となり、めでたく本日の5000歩の冒険は終了した。
同じ5000歩のウオーキングでも、家の中でよりも、外を歩くとやはり疲れ方が違うようで、夜の眠りが違う気がする。これからじきに暑くて日焼けも気になる季節になってしまうが、マンネリを打破する工夫をしながら、なるべく外を歩こうと思う。