あとは野となれ山となれ

たいせつなものは目に見えないんだよ

6年前の今頃は・・・。

6年前、2018年の今頃、私は変形性股関節症の手術で浜松の聖隷病院に入院中だった。

 

入院中記録を付けていた手帳を見ると、

2018.10.21(日)晴 くっきりと富士

少し早めに目が覚めた。4時には起き出し、部屋の窓から暗い空を見る。デイルームに行き、暗い空の下端にうっすら赤紫と言うか、ピンクの色が差すところからずっと1時間、太陽(まだ出ていないが)と空の鑑賞。

日が出る寸前の輝く雲の神々しさ!昔の人たちが太陽をあがめた気持ちがよくわかる気がする。朝よくお会いする男性が富士山が見えることを教えてくださった。雪をかぶって白い美しい富士山。

上げ膳据え膳のお客様生活。終わってしまうのが少し残念な気持ちすらあるが、そんな中、唯一とてもつらいのが長い夜!それももう、今夜と明日の晩の二夜だけとなった。これは嬉しい。

退院して普段の生活に戻るのが楽しみな反面、浦島太郎にならないか・・・というような、私だけ取り残されているのではないかという恐れのような気持がちょっぴりある。

以上、日記文終わり

 

こんなふうに、入院の日から15日間毎日記録している。なにせ時間はたっぷりあるし、人生初(お産以外で)の入院体験で書くことにも事欠かなかったから。

 

手術後の麻酔の切れた時の痛みと眠れない夜のつらさ以外は、物珍しさでむしろ楽しんだ感のある入院だったが、やはりもう二度と手術も入院もしたくない。どんなに生活習慣に気を配り適度な運動を心掛けても、怪我をするときはするし、病気になるときはなるだろうけれど、なんとか二度と入院などという経験をしないで人生を終えたいものだと思う。

 

 

入院中の記録をしていた手帳。姉の刺繍をあしらったもの。