今年も地区の小学校の「昔の遊びを楽しむ会」の日がやって来た。学校の行事はだいたい時期も曜日も決まっているのか、今年も第一水曜日で、私はまたしても民生委員の定例会とぶつかってしまって参加は出来ず、お手伝いを老人会の他のメンバー3人にお願いした。
今回は主任児童委員の方の提案で、定例会の後、希望者は民生・児童委員としてその学校行事を見学させてもらおうということになった。
今年も我が老人会の担当するおはじきは、去年ほどではないもののかなりの「自由さ」で、説明したルールなどどこへやら、児童たちはなんだか勝手にやっている。
このおはじきと同じグループの子供たちがこままわしに取り組んでいるのも見たが、こちらは、なかなかうまくいかない紐を巻く作業でも飽きずに何度も何度も挑戦していた。あやとりやお手玉・だるま落としでも、それほどバラバラではなかった。
思うに、おはじきはまず会場が和室であるため、児童の多くが入室するなり寝そべってしまうこと、なおかつ他の遊びほど高度な技術を要しないためか、集中力が高まらないこと、この2点がまとまらない大きな原因ではないかという気がした。
他の遊び(全てフロアーで立っている)に比べると、付いている高齢者は畳の上で座っていられて一見楽そうに見えるけれど、ずっと付いて見ていると、やり方を説明しても聞こうとせず、てんでんばらばらな様子を見守っているのは、意外に神経の疲れることだった。
去年のエントリーにも、子供たちに振り回されてメンバーは疲労困憊気味だったことを案じる記述があった。その同じ顔ぶれが懲りずに今年も引き受けてくれたことは感謝にたえない。
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おはじきもお手玉もあやとりも、私はさして得意ではない。外遊びのマリつきやゴム跳びは夢中になって取り組んだけれど、これらの室内遊びは、どうしても外で遊べない雨の日にしかしないし、そうした時にはお人形さん遊びやお店屋さんごっこの方が人気があったように思う。
今はまだ80代でお元気な方がこうした遊びを達者にリードしてくださっているが、私たち70代前半組は、子供時代にそろそろ茶の間にテレビが入ってきた世代で、もう高齢者自体がこれらの「昔遊び」の熟練者ではない。
今後、高齢者にとってすら懐かしいイメージに過ぎなくなる「昔遊び」を、学校は変わらず「高齢者なら相手できるもの」として扱って行くのだろうか。参加する高齢者は、事前にYouTubeでも見てやり方を学習して行くようになるのだろうか。
テイクプロデュースさんのサイトより