あとは野となれ山となれ

たいせつなものは目に見えないんだよ

防犯と安否確認

昨日に続いて老人会のこと。私自身は地域の老人会を、防犯・防災や日頃のちょっとした困りごとの相談(一人では運べないものも二人なら簡単に運べたり・・・)のための会と思っている。そしてこの頃あの人見かけないなとか、夜電気がつかないなといった安否確認が、自然にできる関係が築けたらいいなと願って行っている。

 

市の老人会の事業は、運動や文化・演芸といったものが中心だけれど、幸いと言うかうちの老人会の中からはそうした大会に参加したいという声もなく、私自身もあまりそれらには関心がない。

 

けれども30人規模の会に対して市からは年に4万8千円ほどの助成金(会費を引かれて実質は3万5千円ほど)が出、それをいただくと自動的に市の老人会所属ということになり、女性部にも所属することになる。

 

市としては、なるべく健康保険や介護保険を必要としない、健康で元気な高齢者を増やすための助成金だろう。もちろん私たちの老人会でも、こうしたことは大切にしているが、正直なところ、市の老人会の活動はあまり必要も魅力も感じない。

 

ゲートボール大会やグラウンドゴルフ大会・シニアフェスティバル(演芸大会)、そうして年に何回か配られるけれど読む気にもならず、ただ紙ごみとなる機関紙。こうしたもののために少ない助成金から1万数千円を引かれる。地域ごとの活動のみにして、こうしたことをやめたらどうかと思う。

 

更生保護女性会に参加した時にも思ったことだが、とにかくどの組織もピラミッド型に上から下へと構築され、その維持に力が注がれる。そしてそれらのあちこちに「シガラミ」がくっついている。いらない機関紙やいらないバッジやいらないベスト・ジャンパー。研修という名の旅行もある。

 

戦後の何にもない社会から復興するためには、こうしたことで多くの需要を生むことが発展の一助となって来たのかも知れない。男は仕事に専念し、家庭は女性が守る。それだけではあき足りないという女性には、ボランティアなどいちおう世の中と繋がる仕事もあるよという形で社会が構築されてきたのだろう。

 

103万円だの106万円だのといった壁や、年金の第三号被保険者などといったばかばかしいものの撤廃は言うまでもないが、「専業主婦ありき」で作られた社会システムそのものも見直しを迫られる時代になっている。

 

けれども、世の中で一番進化していないのが政治の世界。そんな化石のような政治家たちでは、とうていこの時代に合った政治など期待できない。やっぱりみんな投票に行こうよね、というところに落ち着いてしまうのだけれど・・・。

 

 

みなさん集まって何のストライキ?デモ?  Facebookのサイトより拝借)