あとは野となれ山となれ

たいせつなものは目に見えないんだよ

お役目二本立てやら

午前中は民生委員の定例会で、午後は中学校で民生委員・児童委員の連絡会だった。ちょうどこの冬最強の寒波に襲われた日に、午前も午後も足元の冷える場所に出かけなくてはならない。こんな日は、家でこたつに入ってぬくぬくしているのが一番なのだけれど。

 

以前のこの連絡会では、問題のある生徒についてその問題の内容と氏名まで書かれた資料が配布されていたが、1年ほど前に、この場に出ている人の中だけであってもそうしたことが知らされるのは個人情報保護の観点から望ましくないという意見が出され、以来口頭での説明だけで氏名も出さなくなった。

 

この程度の発表でも自分の担当区域の子供のことであれば、たいていの委員はああ、あの子のことだな・・・と見当がつくのかも知れないが、世間の情報に疎い私はとても分からない。けれども、とにかく今日の会議では、私の担当区域では問題生徒はなかったようで安心した。

 

会の最後に「何かご意見があれば・・・」と言われ、手を挙げようか迷ったのだけれど、シーンとしていたので私も遠慮してしまった。

 

小学生の見守りをしている時、たまに行事の関係か中学生が通ることがあるのだが、中学生たちの挨拶がとても良くていつも嬉しい気持ちになる。そのことを先生方に伝えたかったのだ。気になることや悪い行為は学校側に連絡されることが多いが、こうした良い点も知らせるべきだろう。やはり言えば良かったと後悔している。

 

 

良いことをと言えば、今NHK総合で日曜朝のドラマ『あきない世傳 金と銀』を見ていることから髙田郁さんの原作を読み直しているのだけれど、その中に「呉服では長いこと西陣の独擅場(どくせんじょう)やった」と出てきて、おや、珍しくちゃんと独擅場が使われていると思った。

 

『あきない・・・』では主人公の幸(さち)が呉服商の五鈴屋の嫁となって、売り手よし、買い手よし、世間よしの、近江商人の「三方よし」の心得を胸に商売に励む話だが、今はどれだけの商売人がこのような気持ちを持っていることだろう。

 

製品やサービスを生み出す従業員を人とも思わず、購入してくれる消費者さえも人と思わず、世間もただ利用する対象としてしか見ない(だから平気で樹木を伐採したり、文化的価値のある建物も壊してしまえるのではないか)。こうした商人をのさばらせてしまった責任の一端は、ただ豊かな生活に向かって忙しくしていた私たち消費者にもあるのかもしれない。

 

 

アタシたちの生活も豊かになったわよね~。 肉球ドットコムさんのサイトより)