あとは野となれ山となれ

たいせつなものは目に見えないんだよ

ウエディングケーキ

拙エントリー「いちかのミニトマト」にいただいたneruzohさんのコメントへのお返事でも書いたのだけれど、このたびミニトマトに続いて「ウエディングケーキ」問題が出て来てしまった(「いちか」は作品では「いち日」)。ドラマ『ながたんと青とーいちかの料理帖ー』の話だ。

 

15歳年下のいちかの夫周(あまね)の学友が結婚することになり、お金がないからいちかの料亭で安く披露宴をして欲しいと頼み込んでくる。引き受けた二人がなんとか予算内でできるように工夫するという話だった。

 

その中に「三段のウエディングケーキに似せた寿司」という主人公のアイデアが出てくるのだが、「この時代のウエディングケーキ」の出現にはミニトマト以上にびっくりした。しかも、画面を見るとイクラなど結構豪華な食材をトッピングしていて、どう考えてもケーキに比べて安上がりになるとさえも思えなかった。

 

こころみにちょっとレビューを検索すると、やはり「良い話だがこの時代にはおかしいと思うことが多い。校正者もっとしっかり仕事して」というものが見受けられた。どうもこれからもこんなことが続々と出てきそうな雰囲気だ。

 

けれども昨夜見ていた『八犬伝』に、内野聖陽さん演じる葛飾北斎が、役所広司さんの曲亭馬琴に「やけに鉄砲が出てくるが、この時代に鉄砲があったのかい」と聞くと、馬琴が「ないけど、鉄砲を出すと読者が喜ぶんだよ」というようなやり取りが出て来た。

 

そうか、『ながたんと青と』もこれなのかもしれないと思った。そうして、喜ぶ読者・視聴者のほうがおかしいと思ってしまう人よりも圧倒的に多いのであれば、私のように引っかかってしまってストレスになる者は、黙って離脱するしかないのかもしれない。

 

 

ところで、年齢によるものなのか、近頃の私は2時間前後の映画を見ることが負担に感じてしまう。夕食のあと夜のルーティンを終えても就寝時刻までたっぷり2時間はあるので、十分映画も見られるのだが、2時間集中するというのが重荷なのだ。1時間ドラマ2本とか、1時間ドラマと30分ドラマ2本が望ましい。

 

録画したテレビドラマが何本もあれば良いが、それがないとネットフリックスでもアマゾンプライムでもなかなか好みのドラマが見つからず、まあ疲れたら途中でやめてもいいから・・・と自分に言い聞かせて、このところ映画を見ている。

 

『川っぺりムコリッタ』は好みの作品・・・と思ったら、なるほど『かもめ食堂』の荻上直子監督の作品だった。こういう傾向のものが増えてくれると嬉しいのだけれど、世間では復讐・ドロドロ・SNSで考察祭りになるなどの作品のほうが受けるのだろうか。

 

 

『川っぺりムコリッタ』の登場人物たち。 (fan's  voiceさんのサイトより)