もう何回目だろうか。ご飯と水と乾燥麹で甘酒を仕込む。ご飯と麹を量るのにはかりを使うが、そのはかり、自分では何とも思わず使っていたけれど、この間信州から送って来てくれた長男夫婦のいる時に、第一回目の甘酒を仕込むにあたってこのはかりを取り出したら、Tに驚かれた。
それも無理はない。このはかりは長男に手作りのお菓子を食べさせたいと思い、お菓子作りにははかりが欠かせないと購入したもの。その長男が今は51歳だ。何度も引っ越しをしたのに、50年もの間こわれもせずずっと一緒だったわけだ。
今はデジタルの便利で洒落たものが手軽に買える。買うのはポチッとするだけでいとも簡単なのだけれど、もうここまでくると愛着を感じてなかなか捨てられない。
お菓子も作らなくなって久しく、このはかりの出番もあまりなくなっていたが、発酵食品メーカーを買ったことで、にわかにスポットが当たり始めた。甘酒以外も作るかどうかはあやしいが、体のためにもなんとか他のものにも挑戦していきたい。

50年の時を共に超えて来たはかり。