あとは野となれ山となれ

たいせつなものは目に見えないんだよ

舌を巻く

現実逃避をして、『シンデレラクロゼット』の実写ドラマ版を一気見していた。

 

都会の大学生活に憧れて田舎から出てきた、素朴で明るくてまっすぐな主人公春香を演じているのが、『虎に翼』で寅子の生意気な義理の娘を演じていた女優さんだった。そうだと分かっても信じられない。全く正反対のキャラクターで、演じ方によっては嫌味にさえなりかねないヒロインが実に可愛らしい。改めて俳優さんのすごさに舌を巻いた。

 

美しい女装男子を演じているのは、『あきない正傳 金と銀』の智ぼんさん。きれいなものが好きだから女装・・・というのに大いに納得。今は男性のお洒落もずいぶん許容範囲が広がって来たけれど、その昔はビートルズの長髪(今となっては長髪でさえないけど)でも大人たちの顰蹙を買ったくらいで、お洒落大好きだった私は、男性はお洒落の選択肢が少なくてつまらないだろうなと同情していた。

 

 

話はそれるが、今を遡ること半世紀。当時東京でサラリーマンをしていた夫は通勤が片道1時間半なので、せめて帰りは座ろうとひと電車見送っていると定時に会社を出ても家に着くのは8時頃で、赤ちゃんだった長男は寝てしまっていることが多かった。朝出ていくときも寝ていたりで、なかなか目を覚ましている時に会えなかった。

 

その頃は春闘盛んな時代で、夫も5月1日は会社には行かないが、メーデーの行進があるからと新宿の公園に出かけて行った。そんな姿を見ていて、サラリーマンたちは賃上げばかり要求していないで、なぜもっと家族と過ごす時間を求めないのか不思議だった。特に日々成長変化していってしまう赤ちゃんの面倒を見るのは、義務という以上に権利でもある。

 

 

それはさておき『シンデレラクロゼット』。まず一人も悪い人が登場しない。それでもはらはらドキドキはあるし、思いが遂げられない人もいるが、でも、こんなふうに周囲の人を温かく思い合って暮らせたら、つまらない行き違いも、まして争いごとなど起きないのにと思う。

 

 

みんな仲良く。 (ねこのきもちさんのサイトより)