あとは野となれ山となれ

たいせつなものは目に見えないんだよ

『お別れホスピタル』を見て

録画しておいた『お別れホスピタル2』の前編を見た。まず前後編であることにショックを受けた。連続ものではなかったのか・・・。

 

相変わらず良い。終末期医療という重く暗いテーマなのに、苦しくならずに見られるのはなぜだろう。

 

人はなぜ生きるのか、生きる意味とは何だろうと、主人公の看護師(岸井ゆきの)が何度も口にするのを聞いて、そういうところはこの年齢になって楽になったのかも知れないと思った。

 

若い時には、どんな人生にしたいとかどう生きたらいいかとか考えたけれど、来月には後期高齢者となり、そのうえ去年大きな事故に遭ったりがんにかかったりした今は、今日という一日がつつがなく終わるだけでありがたい。

 

相変わらず、夕飯の後に手書きでその日の「三つの良いこと(できたこと・楽しかったこと・感謝すること)」をノートに書いている。二つ目の「楽しかったこと」を見つけるのに苦労することがあるのも相変わらずだ。

 

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一日に、できたことがあり楽しかったことがありそして無事にその日が暮れれば、もう何を望もう。十分ではないかと思う。いや欲を言えば、これにささやかでもいいから、世のため人のためになることができたら最高だ。まだそんなささやかな欲はある。

 

犬や猫は、おそらく何のために生きようとか考えないだろう。人はもう少し複雑だから、つい生きる意味を求めてしまうのかも知れない。高齢になるにしたがって、人もだんだんシンプルになっていくようだ。これは歳を重ねることの良いところのように思う。

 

それでも、体の調子の悪い時は生きていたくないなと思ってしまったりもする。もっと歳を重ね、さらに認知症になったりすれば、そんな日さえもなくなるのではないか。だからこそ、認知症のことを神様の贈り物と言ったりするのだろう。

 

体の調子のよくない時にも暗い気持ちに流されないようにして、なるべく明るくかろやかに、「楽しかったこと」の見つけ上手になって暮らしていきたいものだ。