週末の『ブラタモリ』、先週の屋久島に続き今回は種子島だった。私には鉄砲伝来の島という認識しかなかったが、今はむしろロケット発射の地のようだ。前回の屋久島とは近くでありながら島の成り立ちが全く違い、相変わらずこの番組の切り口は非常に興味深く楽しかった。
けれども、その「地球のチカラを感じる」成り立ちの面白さがかすんでしまうほど、今回強烈に印象に残ったのは、偶然によって漂着したポルトガル船に鉄砲があり、それまで平和だった種子島が偶然大隅半島の禰寝氏と対立していたことが重なって、鉄砲が熱烈に必要とされ作られるに至った話の中での解説者とタモリ氏のやりとりだった。
解説の方が「戦いの道具というものは手に入ると使いたくなるものです」と言うと、間髪をいれずタモリ氏は「だから軍備してる国は戦争を起こしたがる」と受けた。
この国の政府が軍備の増強を声高に唱え、当のNHKも無批判に「北のミサイル発射!」などと大騒ぎする今、小気味よい痛烈な批判と感じた。
砂浜で砂鉄を集めるタモリさんと野口アナ(以前の人に比べ、野口アナは知性を感じさせて非常に好印象)。