あとは野となれ山となれ

たいせつなことは目には見えないんだよ・・・

2022-02-01から1ヶ月間の記事一覧

弱いヒトの強い生き方『黛家の兄弟』砂原浩太朗著

黛家は、北国の支藩とは言え、神山藩の筆頭家老を代々務める家柄で、三千石の大身である。その黛家の栄之丞・壮十郎・新三郎の三兄弟の物語で、三男坊新三郎の十七歳から、十三年後までを描く。 私が15年暮らした津軽の弘前城を思わせるような桜堤で物語は始…

ちょっと発熱

昨日3回目のコロナワクチン接種を受けた。打つ時も全く痛みはなく、その後も順調で、夕方には息子たちに「3回目のワクチン接種。副反応はほとんどなし」とLINEを送ったくらいだった。 ところが、夜中3時過ぎに、寒気で目が覚めた。電気毛布を強くしてもう…

豪胆さと繊細さと

昨夜ネットフリックスで映画『引っ越し大名!』を見た。 引っ越し奉行を押し付けられる、おくてで本の虫の主人公片桐春之介は星野源さんだ。星野さんはもちろんはまり役で文句なしに素晴らしいが、すべての点で正反対の人物、幼馴染の鷹村源右衛門を演じた高…

なぜに読みを変えたのか?

いただきもののお菓子を食べながら、ふと気になってしまったことを・・・。 「手筒米菓(てづつまいか)」。地元の和菓子店の商品だけれど、私はお初にお目にかかった。新商品かと思ったが、調べると2013年の発売で、すでに9年もたっている。知らなかった・・・。…

2022年2月22日

ニャン、ニャン、ニャンと2が3個並べば「猫の日」なのだが、2022年の今年は2が6個並ぶ。この前に2が6個並んだのは800年前の1222年の2月22日だそうで、時は鎌倉時代だったと聞くと、なんだかありがたくさえ思ってしまう。そして200年後には、当たり前な…

もの言えば唇寒い時代

先日ワットさん(id:watto)がドラマ『鉄オタ道子、2万キロ』に不適切な表現があったという件を取り上げていらした(勝手に言及すみません)。あののんびりとしたドラマのどこにそのような不穏なものがあったのだろうと思ったが、どうやらそれは「メッカ」と…

乙女の探求と浪漫『鷺と雪』北村薫著

市民館の図書室に未読の北村薫さんの作品を見つければ、どうしたって借りてしまう。先日、『鷺と雪』を見つけ、いそいそと借りてきた。 時は昭和初期。まだ伯爵だの子爵だのといった階級が存在した時代の物語だ。主人公はそうした華族や皇族の学友を持つ良家…

素晴らしい子供たち

今朝のニュースの中で、子供のかかわる二つのニュースに感心してしまった。 一つは、中学生が授業で習ったAEDを使って、先生の命を救ったというものだ。昨年の大型連休中のこと。鎌倉の第一中学校バスケットボール部が体育館で練習中、顧問の教師が突然意…

バレンタインデーの思い出

50ウン年前の2月14日、17歳の私は手編みの手袋とチョコレートを入れたプレゼントの袋を持って登校したものの、結局意中の人にそれを渡すことができないままバレンタインデーは終わった。 それから何年か、私の部屋の押し入れにその手袋の入った袋は眠って…

タイムリーだった『カッコウの卵は誰のもの』東野圭吾著

私は全く見てはいないけれど、ちょうど北京オリンピックが開催されている時期に、そうとは知らずにスキー競技がテーマの作品を読んだ。 元オリンピック選手である父を持ち、今後の活躍が期待されるアルペン競技の選手緋田風美と、無酸素登頂を得意としながら…

ピンとキリ

ご近所さんにいただいた、農家の方の手作りという切り干し大根がそれは美味しかった。スーパーで買う普通のものと同じ切り干し大根だろうかといぶかってしまうほどの美味しさだった。好きでもあるし乾物は重宝なのでぜひ買いたいと思うが、残念なことに売り…

それぞれの中の少年を呼び起こす『小学五年生』重松清著

「それぞれの中の少年を呼び起こす」と書いたが、世の中には、この人は自分が子供だったことなど絶対にきれいさっぱり忘れているな、と思わせる人もいる。そういう人には、きっとさすがの重松氏のこの名作も響かないだろう(永田町あたりにはザクザクいそう…

出合えて良かった!『西荻窪三ツ星洋酒堂』

ネットフリックスのトップ画面に表示され、なんとなく気を惹かれて再生ボタンをクリックしたら、気持ちのあったかくなる素敵なドラマに出合えた。 以前、原田知世さん主演のドラマ『スナックキズツキ』を紹介したが、あのドラマの舞台の喫茶店をバーにしたよ…

不親切なワクチン予約システムと県議補選

今朝は団地の一斉清掃の日で、小雪のちらつく中での実施だった。寒い時期で草もほとんど伸びていないのを幸いに、掃除はそそくさと終えてしまったが、私の上に住む80代後半のSさんから相談を受けた。 前回のワクチンを接種したかかりつけ医が、窓口では予約…

緊急のお知らせ『今ここにある危機とぼくの好感度について』再放送です!

ちゃんとエンタメとして楽しく見せながら、しっかり現代の大切な問題を描いている名作『今ここにある危機とぼくの好感度について』が、本日と明日の二夜連続で再放送されるそうです。本放送のとき見逃した方にも、ぜひ見ていただきたいので急ぎご紹介。 NHK…

節分、立春、次はチョコレート

スーパーマーケットには、とうの昔にチョコレートの特設コーナーができている。盛り上がりはひと頃ほどではなく、贈る相手も本命から義理へ、そして自分へと変遷するもののチョコレートの日としての2月14日は、すっかり定着した感がある。 私自身は、この日…

みんなつながっていると実感する

今日の午前は日本語教室だった。コロナの感染者数は一昨年来で一番ひどいが、協会からの指示は、緊急事態宣言が出ない限り開講することになっている。無理をしないで、気の進まない人は休んでくださいとLINEで流したが、先週、医療関係者枠で三回目のワクチ…

ちょっと嬉しい日本の強み

もう長いこと自分にとって暗いニュースばかりが目に入り、気分は落ち込む一方なのだけれど、そんな中で、最近ちょっとだけ気持ちが明るくなる話題に触れた。 まずは、2週間ほど前の珈琲好きの忘れん坊さん(id:external-storage-area)のブログで知った、経済…

おそるおそる髪を切りに

もう少しコロナ感染者が落ち着くまで待ちたかったのだが、前回のカットは12月の半ばで、もう1か月以上たつため、どうにも気になって仕方がなくなってきた。とうとう我慢できず、髪のカットに出かけた。 男性が一人待っていたが、なにしろ安くて速いところだ…