よそさまの噂話になるけれど、marcoさん(id:garadanikki)ちのパートナーさんのMOURIさんは、marcoさんのことを「きみ」とお呼びになる。先日のパソコンスタンドを買われた話でも、そのスタンドがとても調子が良いそうで、「調子いいよ、君も使ってみるといい、買ったげるよ」と仰ったそうだ。
これを読んで私は「ああ素敵!」と思ってしまう。実は私は「きみ」と呼ぶ人と出会ったことがない。いつも名前で呼ばれてしまう。で、「きみ」と呼ばれることに憧れがあるのだ。
白魔女さん(id:whitewitch)のお宅でもパートナーさんは白魔女さんを「きみ」と呼んでいらっしゃる。これはもしかしたら地域的な問題か。首都圏の人は、「きみ」という二人称をパートナーに使うことはそんなに珍しいことではないのだろうか。
『科捜研の女』では、土門刑事がいつもマリ子さんを「おまえ」と呼んでいる。それを聞くたび、私なら土門さんに「おまえ」と呼ばれたくないけれど、マリ子さんは抵抗を感じないのだろうかと思う。恋愛ドラマでも結構「おまえ」呼ばわりがあるけれど、そのことに抵抗を示すヒロインはめったにいない。
もちろん「おまえ」は「御前」でもともとは敬意を込めた呼称なのだけれど、これは「やばい」などとは逆に私はその敬称であった時代を知らず、もっぱらぞんざいな使われ方をし出してからしか知らないので、つい抵抗を覚えてしまうのだ。
そうは言っても、これが土門さんでなく(土門さんごめんなさい)自分の好みのタイプの人が親愛をこめて口にしたのなら、抵抗どころかデレデレしてしまうかもしれない。
話がそれてしまったが、長く夫婦をしてきた二人が、なお相手への愛や信頼を込めて呼びかけ、相手を思いやる姿は美しく、周囲の者の心まで温かくする。それはたぶん「きみ」とか「おまえ」とかいった呼称だけの問題ではなく、その底に流れるものの温かさなのだろうけれど・・・。
実は毎年相手を替えるというオシドリ夫婦。 (鳥・撮り・トリミングさんのサイトより)
【追記】
リアル世界の友人では、かつて宮中晩餐会に出ることになった友人について書いたが、その友人のパートナーさんがやはり「きみ」と呼んでいて、素敵なご夫婦だ。