あとは野となれ山となれ

たいせつなことは目には見えないんだよ・・・

何もせずに日が暮れる・・・

夏になるとドラマ『すいか』が見たくなるように、秋が深まってくると『この声をきみに』が見たい気分になる。

 

で、昨夜DVDを取り出して第1話と第2話を見た。まだ、竹野内豊さんが男前オーラを見事に消した、人の気持ちをまるで分ろうとしない嫌な数学者全開!の時期だ。これではパートナー(ミムラ:放送当時)が逃げ出すのも無理はない。

 

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先日、「インテリアが魅力的なドラマ」というサイトを見ていたら、その中にこの『この声をきみに』も入っていて、おお、やっぱりねという気がした。

 

第1話で朗読教室のメンバーが披露する谷川俊太郎さんの詩「生きる」には、またしても心が震えた。群読の魅力もさることながら、やはり谷川さんの詩の力と、そしてその時流れる、メンバーたちが海で群読をしている映像がまた素晴らしい。朗読だの文芸だのをバカにしていた主人公が、心をつかまれてしまうことにも非常に説得力がある。

 

音楽や文学や映像の力。生物としてのヒトが生きるためには、べつになくても良いようなものたちだけれど、こうしたものに人は慰められるものだとしみじみ思う。

 

冷え込む季節になったうえ、さらにどんより空模様で気分も上がらず、ぼんやり本を読んでいるうちに暮れてしまった。でも、こんなことを言えている身のなんと恵まれていること・・・。

 

さあ、今夜も『この声をきみに』を楽しもう。