あとは野となれ山となれ

たいせつなことは目には見えないんだよ・・・

深まりゆく秋と結び目

先日の『笑わない数学』のテーマは「結び目理論」だった。結び目と言えば、『この声をきみに』の竹野内さんを思い出さずにはいられない。2017年の秋にNHKで放送されたドラマだ。竹野内さんはまるで女心を解さない大学の数学講師、結び目理論が専攻だった。

 

yonnbaba.hatenablog.com

 

ドラマは画面の調子全体も、メインになる朗読教室のインテリアも、落ち着いた秋の雰囲気で、本・読書というテーマも秋にふさわしく、竹野内さんと麻生さんの大人の恋も秋にピッタリだった。夏になると『すいか』が見たくなるように、秋になるとつい見たくなるドラマの筆頭だ。

 

それにしても、このドラマで「ふうん、結び目も数学なのか・・・」くらいに気軽に見ていた結び目が、これほど膨大な数の種類があり、それを分類するために多くの数学者を悪戦苦闘させてきたことを初めて知った。

 

交点が3個は2通り、4個の結び目で202万7025通りで・・・交点7個になると213兆4580億4667万6875通りの結び目があることを調べ上げたという話を聞いて、何事も呆れるほど地道な作業に寝食を忘れるほど夢中になって取り組む人がいて進歩してきたのだなあと、あらためて痛感した。

 

そうして、おそらくそんな「酔狂な」人の周りには、『この声を・・・』の竹野内さん演じる講師穂波孝の妻(ミムラ:放映当時)のように、振り回されて大変な思いをする人がいたのだろうなと想像する。

 

 

さて、厳しかったさしもの暑さもすでに遠い日となり、日いちにちと秋が深まりゆくのを実感する今日この頃。家の中のしつらえを少しずつ秋・冬向きにしていくのも楽しい作業だ。

 

そして今日は今シーズン最初のココアを飲んだ。こっくりとした温かいココアは、まさに秋から冬の飲み物だと思う。

 

 

『この声をきみに』、舞台にもなっているのですね。衛星劇場さんのサイトより)