あとは野となれ山となれ

たいせつなものは目に見えないんだよ

2022-04-01から1ヶ月間の記事一覧

江戸の女性たちの様々な生き方『春告鳥』杉本章子著

初めての著者。1953年生まれで私より2歳年下なのに、7年前に62歳で亡くなっている。せっかく良い作品を書く作家さんを知ったと嬉しく思ったのに、もう新しい作品は生まれないと思うと残念だ。 江戸時代に実際に売られていたという占いの本『女用知恵鑑宝織…

雨を巡る異文化考察

昨日の日本語教室でのこと。私の受け持つクラスは、今、「雨が降ったら、出かけません」「雨が降っても、出かけます」という文型を学習している。そこから、日本人は雨に濡れることを嫌う傾向が強いようだという話になった。 このクラスの学習者は、現在ペル…

ヤンキー物に「ハマる」なんて・・・

冬ドラマの『ファイトソング』では、コミュニケーションの苦手なミュージシャンを好演していた間宮祥太郎さんが、春ドラマではなんと、いつの時代かというバリバリの特攻服を着て、金髪を逆立てたヤンキーを演じている。『ナンバМG5』。 千葉最強のヤンキー…

言葉の力

悲観主義は気分によるものであり、楽観主義は意思によるものである。 気分というものは、正確に言えば、いつも悪いものなのだ。 だから、幸福とはすべて、意思と自己克服とによるものだ。 『迷える者の禅修業』の中よりフランス人哲学者アランの言葉 一時期…

胸を打つキエフ(放送当時)の姿

『世界ふれあい街歩き』という番組が好きだ。出不精の私は、自分で実際に名所旧跡に出かけるよりも、この番組で、ヨーロッパの古い街並みの小さなパブや美しい川べりなどで、仕事帰りらしい人たちが飲みながらおしゃべりに興じている姿などを見るほうが楽し…

榎村先生は津軽人だった!

テレ東の深夜ドラマらしいゆるさの『先生のおとりよせ』が、回を重ねるごとに面白くなってきた。なんと言っても、正反対の二人の主人公、小説家の榎村遥華(向井理)と、漫画家の中田みるく(北村有起哉)のバトルが楽しい。 今回の第3話では、セクシーな編…

緑陰でおやつ

町内の老人会の立ち上げからともに役員をしてきた方が亡くなり、午前中はその告別式に参列した。 こうした折りがらでもあり、ごく内輪の友人葬だった。会場も、最近できたばかりの家族葬専用の小ぢんまりとした所で落ち着いていて良かったが、なんといっても…

思い切りが必要なれど・・・

またやってしまった。ビオラの花がら摘みをしていて、これから咲くものを摘んでしまうミス。 せめて小さなグラスに挿して、台所の一隅を飾ってもらおう。 咲き終わった花がらを放っておくと、種を結ぶことに栄養を使い株が弱る。せっせと花がらを摘んでやる…

前向きでい続ける難しさ

3年目に突入したウイルスとの闘いに、さらに2か月ほど前からはロシアの武力侵攻が加わって、じわじわとコロナのボディブローに侵されてきた身にはつらいことだ。 長いこと毎日更新を続けていらしたブロガーさんの更新が途絶えたと思ったら、ワクチンの副反…

呆れた言葉

前回は興ざめな言葉だったけれど、今度は呆れた言葉。 www.j-cast.com ネット上で目にしたタイトルが本当にあった事とは思えず、クリックして読んだ。おじさんたちの私的な飲酒の席での発言でも人品を疑うが、なんと大学で開催される社会人向けのマーケティ…

興ざめな言葉

いつものごとく、録画視聴。京都の良いものを紹介する番組で、今回は「京焼」の紹介をしていた。近頃は民放のバラエティと見まがうような作りの番組が多いNHKだが、珍しく正統派と言うか、地味な構成の番組だった。 そんな質実な番組の中に、思いがけない方…

5年越しでやっと花の咲いたライラック

建物の外壁塗装リフォームの時、共用部分で勝手に楽しんでいるガーデニングだから、あれこれ業者に注文を付けるのもはばかられ、作業しやすいように好きになさってくださって結構ですと言った結果、庭木はすべて丸坊主になった。 復活したものもあれば、それ…

新年度の開講です

1か月ほどの春休みを挟んで、今日から2022年度の日本語教室がスタートした。 前年度の終わり近くに入った3人のアフガニスタン人の学生たちは、駅前で今年度新たにスタートした土曜夜のクラスに通うことになり、登録者は一人ひと講座しか受けられないという…

本からつながる愛『配達あかずきん』大崎梢著

先日読んだ『サイン会はいかが?』が良かったので、同シリーズの最初の作品である本作をリクエストしておいた。届いたという連絡が市民館からあり、早速受け取り、そして読了した。 駅ビル6階に位置する成風堂書店を舞台に、正社員の木下杏子と法学部学生で…

家の中でもマスク、と戦争映画のこと

少し前からヒノキの花粉が飛び始めたことを感じてはいたが、今日は私としてはいささか症状がひどく、目のかゆみの他に、くしゃみが連続して出てしまう。 で、家の中だというのにマスクをしている。 可愛いマスク猫ちゃんみっけ! (MONOTONEさんのサイトから…

本日我が家の季節が進む

強い日差しのせいか、なんだか急に、家の中のあちこちに飾っている桜の花(造花)が気に障り始めた。私の中で、もう桜のシーズンは終わったのだと感じた。 そこで本日、ソネングラスやトイレの窓辺のガラスの小瓶などの中の桜を、貝殻に取り換えた。ソファや…

瓢箪から駒、洗濯槽から・・・

洗濯が終了して、洗濯物を干していた。皺になりやすいものから順に干していき、最後のほうで洗濯ネットから下着を取り出す。と、洗濯ネットに何かが引っかかっている・・・。 なんと、昨日失くしたと嘆きのブログを書いたばかりの、例の小さなイアリングが絡ま…

30年来のイアリング

またしても好きだったイアリングを失くしてしまった。おととい、パジャマに着替えようと耳に手をやると、片方のイアリングがなかった。 今日はあそことあそこと、二か所しか出かけていない。しかし、通った道をたどろうにも外は夜だし、落としたイアリングは…

桜散り敷く小道と衝動買いの本たち

雨のあとのうららかな日、せっかくだもの、ちゃんと外でウオーキングしようと出かける。 先日のアイプラザ前の桜の歩道は、花びらが敷き詰められている。 桜の枝に椿?いくら桜が接ぎ木で増やすと言っても(そもそも、これは椿を接ぎ木しているわけだし)、…

素敵な街の本屋さん『サイン会はいかが?』大崎梢著

図書館を舞台にした小説にはつい手が伸びる(ただ、前回読んだ作品『ツクツク図書館』は私には残念だったけれど)。そして、図書館と同じように、本屋さんを舞台にした物語と言えば、『ビブリア古書堂』を上げるまでもないくらい、本が好きな人間には訴求力…