あとは野となれ山となれ

たいせつなものは目に見えないんだよ

嗅覚と認知症

気ままで自由な一人暮らしを続けるためには、身体的な健康ももちろん大切だけれど、それ以上に認知症が重大な問題だと感じている。

 

身体が少々不自由になっても、ご近所さん同士で助け合うことができるが、認知症が進んだ場合はそうはいかない。外出の都度付き添うことは出来ないので、今までにも、すぐそばまで来ていながら、家が分からなくなりウロウロして困っていた方がいた。火の始末なども近隣の方の大きな心配のもとだ。

 

こうしたことが、今まで民生委員として地域の高齢者と関わってきた経験からもよく分かっているので、なんとか認知症にならないで暮らしたいものだと切実に願っているが、今朝のテレビの健康番組で嗅覚の衰えと認知症に強い関連があると知り気になった。

 

もともとあまり嗅覚が鋭いほうではなかったが、近頃とみに衰えを感じ、まあ年齢とともにすべての身体機能が低下していくのだから仕方ないか・・・と思っていたのだけれど、脳の中でにおいを認識する部位とアルツハイマー認知症の初期に変化が起きる部位は重複するため、アルツハイマー認知症の人は、初期から嗅覚障害が起こるらしい。

 

今のところ、長谷川式の認知症テストのような問題には十分対応できるので、現在の嗅覚低下は年齢によるものだろうと思ってはいる。また聴力と違って、嗅覚の衰えが直接認知症を進めるというわけではないようである。

 

それでも、音とか匂いとか、五感を刺激するものが減るということは、それに反応する脳の対応も減るということで、老化を進める要素にはなることだろう。高齢になるほど、良い匂いをかぐ、綺麗な音を聞く、美しいものを眺める、美味しいものを食べる・・・などといった体験を、積極的に求めるようにする必要があるのかも知れない。

 

補聴器は使い始めたものの高額の割にそれほど効果を実感できず、もう映画や演劇はほとんど諦めてしまった。ありがたいことに現代はインターネットのサブスクリプションというサービスがあるので代わりに家庭での鑑賞を楽しんではいるが、やはり劇場の大画面・大音響や、生の演劇の熱い感動は味わうべくもない。

 

けれども、こうしてブログを書くことで、日々何かブログのネタになることはないかしらと心を動かし変化を求めることも、脳の刺激にはなっているのではないかと思う。ブログサービスがある限り、80歳になっても90歳になっても続けていたいものだと思う。

 

 

う~~ん、いい匂い! (ねこちゃんホンポさんのサイトより)