あとは野となれ山となれ

たいせつなことは目には見えないんだよ・・・

上から二番目ハイグレードで

使うと決めたからには早く作って慣れた方が良かろうと、覚悟を決めて補聴器の店に出かけた。耳鼻科の診断書を持っていったのだけれど、補聴器店でもまた改めて検査。耳鼻科で行ったのと同じものと、もう1つ言葉の聴こえ方の検査があった。それによると私の左耳はもうかなりボロボロの状態で、補聴器を使っても大幅な改善を期待するのは無理だとのこと。

 

会社勤めをしていた間は毎年人間ドックで聴力の検査もしていたし、2年前の急性感音性難聴(結局メニエールだったが)の時にもしている。左耳の聴力の衰えはずっと指摘されていたが、補聴器の必要などどの段階でも誰からもなかったと話すと、病院などで調べるのはあくまでも「聴力」で、どの周波数の音域がどの程度聴こえるかということしか調べないからだそうだ。

 

耳がとらえた音を脳が認識して言葉を理解するので、きちんと音をとらえられていないと、だんだん脳が聴こえた音を何の音か判断する力が落ちていくのだそうだ。知らなかった!確かに、今日のテストで、音自体はかなりの音量なので聴こえているのだが、聴こえた音が「カ」なのか「ハ」なのか分からない、そんなのばかりだった。

 

こんなこと、知っていたらもっと早く補聴器を準備したのにと悔やまれるが、こうした認識が比較的新しいもので、都会の耳鼻科では取り入れている所もありますが・・・という話だった。

 

右も一番聞きやすい周波数帯だけ合格で、高いほうも低いほうもすでに補聴器が必要なレベルだったが、私の場合左がとにかく相当悪くて左右の差が激しいので、まずは左耳用を作ってみましょうということになった。

 

メガネもマスクも気にならない耳穴に入れるタイプで、聴こえ方のグレードは上から2番目の「ハイグレード」というものにした。これだと、混雑した街中や会議・飲食店などのシーンでも快適に聴こえるというもの。ちなみにお値段は片耳34万円。一番上の「プレミアム」は52万円だ(充電式はさらに10万円アップ)。

 

今日は耳の型を取って、出来上がりは2週間後。それから慣らす練習に入る。そのうえで、実際に購入するかどうか決めれば良いとのこと。オーダーメイドなのにそれでいいのですかと伺ったが、それで良いのだそうだ。何か仮のもので試用するのかなと思っていたが、そうではなかった。この段階で「買いません」ということになる人はどのくらいいるのだろう。

 

さて、2週間後が楽しみなような、ちょっと怖いような・・・。うまく馴染めて、聴こえが改善されるといいのだけれど。

 

 

猫の聴覚は大変優れている(イヌや人間の3~4倍とか)そうだが、年をとるとやっぱり耳が遠くなったりするのだろうか。オーガストは晩年夜中に大きな声で鳴くようになったが、あれは認知症の他に耳が遠くなったこともあったのだろうか。(画像はシェリーさんのサイトより)