あとは野となれ山となれ

たいせつなことは目には見えないんだよ・・・

「聞こえと補聴器の役割」の話を聞きに

テレビのためのスピーカーではなく、そろそろ補聴器を検討しようかと思いネットで検索していて、「聞こえと補聴器の役割」という講座を見つけ、先月申し込みをしていた。

 

今日はその講座の日で、何年振りかでNHK文化センターに出かけた。ここには、仕事をやめた2013年の秋からピアノを習うために通い始めた。初めのうちこそ順調に進んだけれど、曲が難しくなると行き詰まり、結局やめてしまった。古文書の勉強にも行ったが、これは学習日が民生委員の活動と重なることが増えて、やっぱりやめてしまい、以来何年も足を運ぶことはなくなった。

 

会場はその古文書の学習で使っていた部屋だった。コロナ対策で会議テーブルに1人ずつの配置になっていて、それでも余ってしまう、7人だけの参加者だった。女性が6人で男性は1人。高齢者に女性が多いとはいえあまりにアンバランス。やはり女性の方が、補聴器を使っても円滑なコミュニケーションを取りたいと思う人が多いのかも知れない。スタッフは4人もいて、高額な補聴器は収益も高いであろうことがうかがえる。

 

内容は、耳の仕組みから始まって最先端の補聴器の性能まで。耳の穴にすっぽり入ってしまう小さな補聴器も、いまやコンピューターであるらしい。

 

けれども、各種の調査結果の数字やグラフをよく見ると、補聴器に満足している人は6割弱で、半分近い人はそれほど満たされているわけでもないようで、もう少し様子を見てもいいかなという気がした。

 

今まで、世の中の様々な製品やサービスが、いわゆる「団塊の世代」で大きく変化したり向上したりしてきた。それはマーケットが大きいからで、それを考えると、補聴器の分野もこれからいっそう充実してきそうな気がする。私自身、現在あるような「なるべく目立たない補聴器」ではなく、若者のヘッドホン(これも小さくはなっているが)のように、ファッションになるような補聴器が生まれてもいいのではないかと思っている。

 

そして、今日一番驚いたのが、補聴器は耐用年数が5年ほどだということだ。購入した人から、よく何十万円もしたと聞くので、てっきり壊さない限り半永久的に使うものだと思っていた。今日貰ったパンフレットでも、高級なものは両耳で100万円前後の値段なので、年20万円の経費が必要ということか。

 

難聴であると自己申告している人は全人口の11.3%で、補聴器の使用者は全人口の1.6%、難聴者の14.4%で、これは欧米に比べて非常に少ないのだそうだ。また、補聴器の必要を感じる人の年齢の平均値は70歳だそうで、遺伝的なものか私は左耳が30代から悪くなり始めたため、耳の聞こえの悪化を感じるのが早いと思っていたが、決して特別早いわけでもなさそうだ。

 

一企業の講座ではあるが、なかなか参考になる内容で出かけた甲斐があった。結論としては、補聴器はもう少し時間をかけてじっくり検討しようと思う。その前に、テレビ用のスピーカーを選ぶことにしようかと思う。

 

 

隠そうとしないで、こういう補聴器があってもいいんじゃニャーイ?

(ねこちゃんホンポさんのサイトより)