もう長いこと自分にとって暗いニュースばかりが目に入り、気分は落ち込む一方なのだけれど、そんな中で、最近ちょっとだけ気持ちが明るくなる話題に触れた。
まずは、2週間ほど前の珈琲好きの忘れん坊さん(id:external-storage-area)のブログで知った、経済複雑性指標で20年以上日本がトップを維持しているということだ。
日本には優秀な中小企業が多いと言われるが、おそらくこのナンバーワンには、その多彩で優秀な中小企業が貢献していることだろう。近年後継者難で、黒字経営にもかかわらず廃業ということもよくあるようで、ここはなんとかうまく解決していってほしい。
それから、アメリカのイエール大学助教授の成田悠輔さんが、自身の「これから日本はネオ江戸時代化する」という説の中で、「日本は横ばい力がある」ということを仰っていて、これがすなわちこの経済複雑性のことだなときれいに符合し納得がいった。
未来については暗い要素ばかりで、次世代の人たちのことが案じられてならなかったけれども、日本の下り坂は案外緩やかなのかもしれないと、少々安堵した次第だ。
あとは「2025年問題」と言われる、団塊世代の巨大な後期高齢者群をあちらに送り終わって、社会の指導者層も若返れば、空を覆う暗い雲にも切れ目ができ、さわやかな青空がのぞくかもしれない。