あとは野となれ山となれ

たいせつなことは目には見えないんだよ・・・

三日ぶりの本州の土

三日も連続して更新を休んだら、ご心配くださる方がいらっしゃるといけないと思い、25日の土曜日は初めて予約投稿なるものをした。

 

実は土、日、月と二泊三日で高知に行っていた。入学以来ずっとコロナ禍の中で、ネット配信でしか発表の場のなかった孫の吹奏楽部が、今回初めて少ないながらも観客を入れて定期演奏会をするというので長男夫婦から誘いがあり、この際とばかり、せっかくまともな職場になって有給休暇も取れるようになった次男も誘い、一家(いや厳密には三家)して高知に出かけることになったのだ。

 

高知旅行についてはまた別途書きたいと思っているけれど、とりあえず、その予約投稿したエントリー『おどかすとおびやかす』に何人かの方からコメントをいただいていたので、それにお答えすることも兼ねて書きたい。

 

ブログの中で私が「カキネ」のアクセントを説明するため、太字を使用したことも原因の一つかと思うが、まず、皆さん勘違いなさっているなと思ったのは、日本語のアクセントが「強弱」だと思っていらっしゃることだ。

 

これは国語の教育の中ではアクセントについて教えられることがあまりないのに、英語学習が始まったとたん、アクセントというものが重要なものとして教えられるので、アクセントと言えば強弱と思ってしまうのではないかと考えている。私自身、音訳ボランティアをするために受けた講座で、初めて日本語のアクセントが欧米語英語のような「強弱」ではなく、「高低」であることを知った。

 

だから、本来なら「カキネ」のアクセントを表すには「ーー_ 」(中高型)のようにバーの上下で表すところなのだけれど、こういう表記に一般的には触れることがないため分かりにくいかなと思い、太字を使用した。私が思い込んでいたアクセントは「ーーー」(平板型)だ。

 

雨の例で言えば、「あ」を強く言おうが「め」を強く言おうが、「め」の音を「あ」より下げさえすれば「雨」になる。逆に、「め」をいくら強く言っても、音が低くなっていさえすれば「雨」と認識される。

 

したがって、「昔は歌詞のアクセントを大切にして作曲された」というのも、音の高低のことであって、強弱ではありません。念のため。

 

そして、言葉についてとやかく言う時にいつも言っていることだけれど、私がこまかいことを求めるのは「言葉を仕事としている」人たちに対してであるということを、再度強調したい。私は方言の味わいが好きであり、できることならそれぞれの地の、昔ながらの情緒ある方言を残してほしいものだと思っている。

 

 

明石海峡大橋。人生二度目の、本州から出る瞬間。